22話 ページ24
私は別にジェームズやシリウスといつも一緒にいるわけではない。授業の時とかは同室のメリーやロッテと一緒にいることの方が多いし、気分によっては一人でいることだってザラだ。
ジェームズやシリウスとの関係は一言で言うと楽だった。休み時間だけでなく授業中も騒いだりしてるのはたまに煩わしく思うけど、あの2人は必要以上にこっちに踏み込んでは来なかった。
私はあまりべったりする人は好きじゃないから、ジェームズやシリウス、それにリーマスやピーターのような適度な距離で付き合える友だちはありがたかった。
「今日って魔法薬学からだったよね？」
「うわぁ、スリザリンと合同じゃん」
ジェームズもシリウスも嫌そうな顔をする。まぁ気持ちは分かるけどね。
「ほんと先生たちもなんで仲の悪い寮同士で合同授業とかさせるのかしらねぇ？」
こんな風に軽口叩きあえる男友達も私の中では貴重だ。
｢あ、ふくろう便だよ！｣
誰かがそう叫んで私を含む生徒たちは皆顔を上げた。ホグワーツでは毎日朝食の時間にふくろう便が来る。
私はこの時間がとても好きだ。
何百羽というふくろうたちが手紙や小包を待ってくる姿はまさに圧巻だ。
ホグワーツに来た翌日、それぞれの飼い主にピンポイントで手紙や小包を落とすところを見た時、私は思わず感動してしまった。私がいつも通りふくろうたちの姿を眺めていた時、一羽の黒いふくろうがシリウスの座るテーブルに赤い封筒を落とした。
「ついにきやがった・・・」
シリウスはうんざりした顔で赤い封筒を見た。
「なんなのそれ？」
もしかして普通の手紙とは違うのかな？
「それ、吼えメールって言うんだよ」
シリウスの横に座るジェームズが答えた。
「吼えメール？」
ジェームズによると、吼えメールとは魔法界の手紙の一種で、自らの声を吹き込み、送り先でとんでもない大音量で怒鳴り散らす手紙らしい。ちなみに言うまでもなくこの手紙は主に叱りたい相手に送るものらしい。
「開けずにほっとくのはダメなの？」
私の問いにシリウスは首を横に振り言った。
「放って置いても大音量で怒鳴り散らすんだ」
なるほど、自分で開けた方がまだマシってことか
そう言えばシリウス言ってたな・・・
自分の家族はみんなスリザリンで、ホグワーツ特急に乗る前も「絶対スリザリンに入りなさい」的なことを言われたって
シリウスはため息をついた後、意を決して封筒に手をかけた。
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ナツピー(プロフ) - 受験生さん» コメントありがとうございます。時間かかるかもしれませんが必ず続きは書くのでお楽しみに！ (2022年1月6日 7時) (
レス) id: 56c6e69f8d (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 初コメ失礼します！続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！ (2022年1月5日 23時) (レス) id: 5fbad7a3d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - cherryさん» こちらこそ誤解させる表現をしてしまいすみません。続きはもう少し内容が固まったら投稿しますのでお楽しみに(^ ^) (2018年12月21日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - あ、重要な所突っ込んじゃってごめんなさい！そうだったんですね！続き楽しみにしてます♪ (2018年12月21日 23時) (レス) id: 84049ed362 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - cherryさん» コメントありがとうございます。マグル製品がまともに機能しないという設定は私も知っていますが、この物語の主人公のサクラはまだ入学してそんなたってないのでそのことは知らないという設定です。まあネタバレすると録音作戦は失敗に終わります。 (2018年12月20日 22時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2018年9月9日 21時
