番外編 ページ34
「それじゃ、多分長いこと留守にするだろうがいい子で待ってるんだぞ？」
「うん。いってらっしゃい」
私が家に戻ってすぐ、ルイスは仕事に出かけた。
今回は傭兵の仕事らしい
一体どこまで行くのやら・・・
「どうか無事で・・・」
私はルイスが出て行った扉に向かってそう呟いた。
夕方
日が沈みかけた頃、私はまた外に出た。
「きれい・・・」
家からほど近い場所にある小高い丘で、私は夕日を見ていた。そこには一本、忘れられたように植えられている桜の木があった。
亡き母は、日本の桜が大好きだった。
「桜は日本が世界一よ」
母はよくそう言って日本の花見スポットの写真を見せてくれた。もう遠い日の思い出だ。
「あれ？君は・・・」
物思いにふけっていた時、唐突に背後から声が聞こえた。
聞き覚えがある
それも最近
振り返ると、そこにいたのは眼鏡をかけたくしゃくしゃの髪の男の子。
「あなたは・・・」
1週間前に私が怪我の手当てをした男の子だった。
「なんで、ここに・・・？」
空でも飛んでたのか大きな箒を手に持った男の子は、かなり驚いた顔をしている。当然といえば当然だ。ゴドリックの谷には一応マグルも住んでるらしいが、魔法使いの領域には入れないようになってる。
ここがそうなのかは分からないけど、それでも1週間前に会った女の子にこんな所で再会したら誰でも驚くだろう。
「そこの麓に見える家に昨日引っ越してきたの」
私は少し遠くに見える家を指差して言った。
「そ、そうなんだ。
ねぇ、もしかして君って──」
「魔法使いではないわよ」
彼が聞こうとしてることには予想が着いたから、とりあえず否定しておく。全くの無関係って訳では無いけどね
「⁉
君、もしかして最初から僕が魔法使いだって気づいてた？」
「ええ、私の家はちょっと
あなたとまた会うなんて思わなかったから、わざわざ言う必要もないと思って黙ってたのよ」
「なるほどね。君はさしずめスクイブの血縁者ってとこかな？」
彼は、さっきまでとは打って変わって食えない笑みを浮かべて聞いた
なんか腹立つ
「ノーコメントよ。
じゃ、私もう帰るから」
私は彼との会話を無理矢理切り上げて家に帰った。
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いのり(プロフ) - コメント失礼します！金ローでハリーポッターを見て，この作品を思い出し読み返しました！数年前に何回も読みましたが、今読んでも面白いです！シリアスとはやく会えることを祈ってます！更新頑張ってください！待ってます！ (1月21日 1時) (
レス) id: 2ffbd373da (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！親世代編から見てくださったのですか？とても嬉しいです！内容固まり次第更新再開しますのでお楽しみに！ (2022年1月27日 22時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 初コメ失礼します。親世代の方からきました！親世代もすごく好きだし，子世代もすごく面白くて好きです！！夢主ちゃんがシリウスと会ったら…なんて考えてすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2022年1月27日 22時) (レス) @page39 id: 5fbad7a3d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。知ってる作品は書いてみたいと思うので、その時はまた読んでいただけると嬉しいです。 (2018年11月13日 6時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続きが楽しみで面白かったです!今後他の作品を作る予定があったら鋼の錬金術師とコラボかトリップか転生したリボーンか刀剣乱舞かワールドトリガーかワンピースかアニメKの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も無理せず更新頑張ってください。 (2018年11月8日 9時) (レス) id: 9ed3e7f136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2018年8月14日 14時
