2話 ページ4
エース視点
俺はいつものようにグレイターミナルと呼ばれるゴミ山に行った。
このゴミ山で一年ほど前から、俺と親友のサボと二人でチンピラなどから金を巻き上げたり盗んだりしている。
と言ってもただ盗んでいるのではない。俺たちは海賊になるための貯金を集めているのだ。
エース「結構集まったな。そろそろ行くか」
俺はいつものようにサボが待つ海賊貯金の隠し場所まで走った。
大きくそびえ立つ樹の根元まで着いた。
エース「サボ！いるか？」
サボ「あ！エース来たのか！」
高い位置にある太い枝の上から、サボは顔を出した。
サボ「遅かったな！俺はもう一仕事して来たぞ」
エース「実は俺もだ」
俺はサボがいる場所まで登り、二人で今回の戦利品を見せ合った。
サボ「結構な額だな」
エース「お前もな」
そう言って俺たちは笑いあった。
エース「もう一年になるんだな。
サボ「だな」
最初の頃は慣れてなくて結構大変だったが、一年も経てば随分勝手もわかってきた。
サボ「そうだ！浜辺の方に行ってみようぜ！昨夜の嵐で、何か打ち上げられているかもしれないし」
エース「そうだな。よし、行くか！」
俺たちは木から飛び降りてここからほど近い浜辺へ行った。
.
サボ「結構いろんなもんが流れ着いたんだな」
エース「ああ。・・・ん⁈
おいサボ！ちょっと来いよ！」
サボ「どうしたんだエース？
って・・・は⁈」
俺たちが見つけたのは一人の少女だった。
気を失っているのか、ピクリとも動く気配がない。
年は俺たちより上だろう。
金色の髪にここいらじゃあまり見ない気品のある顔立ちをしている。
何より服装だ。
このゴミ山ではおそらく絶対見ることはない純白のドレスを着ている。
エース「こいつ、もしかして貴族か王族の娘じゃないか？」
サボ「ああ。けどなんでこんなとこに？」
船に乗ってたら海に落ちたとか、それとも船が沈んだか・・・
？「ん・・・」
そんなことを考えていたら少女の瞼が動いた。
とっさに俺たちは少女の顔を覗き込む。
？「・・・ん？」
目を覚ました少女の瞳は、少女の髪の色とそっくりな金色の瞳だった。
これまで俺たちが盗んだどんな宝石よりも美しいその瞳に、一瞬言葉を失った。
少女は二、三度瞬きをし未だ言葉を失っている俺たちに向かって
？「あ〜、おはよう」
と言った。
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ナツピー(プロフ) - ゆきなさん» 初コメありがとうございます。内容も思いつき次第続き書きますので、気長にお待ちください。 (2019年11月26日 0時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - エレ○ン！マジ可愛い！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます。 (2019年11月26日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2018年3月7日 19時
