こたきくんのかのじょちゃん

【 前髪 】 ページ1

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ソファーに寝転がってうとうとしているAの目にかかった前髪。









「ちょっと伸びてきたなぁ」









俺は美容師をしていて、Aの髪を切るのは俺。









一時間程すると起きてきたAがキッチンにいた俺の腰に抱きついてくる。









背ぇ低いから俺の胸までもないんやで、かわええやろ？









「火傷しちゃうで」









『いいもん…』









「良くないわ(笑)





あ、せや、A前髪伸ばす？」









『んーん、切る…』









出会ったときからずーっとぱっつんのAはやっぱり今回もそうするらしい。









『んじゃ、ご飯食べたら切っちゃうで』









ご飯を食べて、リビングに新聞紙を敷いた上に椅子をおいて座らせる。









そうすれば片付け楽やろ？









『望、美容師さんして？』









「はいはい(笑)





今日はどうしますか？」









『…どうしたらいいですか？』









「え、(笑)



んー、この時期は湿気多いですからね、跳ねないようにすかないでそのまま短くしましょうか。」









『はい！』









家でも美容室でも、髪をきってあげるときはいつも美容師さんしてって言われるんや。(笑)









『んっ』









「どした？」









『望の手ぇくすぐったい(笑)』









「それはー、我慢してください？(笑)」









『はぁい』









前髪やから、少しずつ切っていく。









Aの顔の目の前に来ると、じっと見つめてくる。









『近いね？』









「せやなぁ(笑)」









顔が整ってるから近くでみてもかわいくて堪らんねん。









「はい、目ぇ閉じて！」









『えー。望の顔みえない』









こうやっていつも可愛らしい駄々を捏ねるからついつい甘やかしてまうねん。









評価伸びなかったり低評価だったら消します。



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