にじいろがーる 2 (JW)

・菊池さん ページ44

Aside








ﾂｷﾞﾊｰｼﾝｼﾞｭｸｰｼﾝｼﾞｭｸｰ









久しぶりのオフで、一人ショッピング。









車運転できひんから電車で。









マスクすれば案外ばれないんだよね(笑)









『ｯ…』









普通に乗ってしばらくすると、お尻に感じた違和感。









あー、痴漢か。ってくらいで、なぜか焦らなかった。









『っ…』









なのに不思議と声は出ないの。





やめてくださいって言いたいのに。









「おじさんなにしてんの？」









電車内だからだろう、私とそのおじさんくらいにしか聞こえないくらい小さな声。









痴漢「特になんも…。」









次の瞬間、私とおじさんの間に入り込まれて、おじさんの手は離れていった。









『え…。』









助けてくれたんはうちのメンバー…









ではなくて。









『風磨くん、』









菊池「静かにしろよ、バレる。」









なんて言ってるのに顔は優しくて。









『…。』









菊池「なんで泣き出すんだよ…(笑)」









安心して涙がこぼれそうになった私の頭を自分の胸に埋めてくれて。









菊池「さすがに車内で泣かれるのはキツいわ。



このおっさんも引き渡したいし次降りるぞ。」









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