71話 ページ23
『うん・・・黙っててごめんね・・・』
炭治郎「緋村は女なのか?」
『うん・・・』
炭治郎「す、済まない!気づかなかった!」
『ううん・・・大丈夫・・・炭治郎・・・』
炭治郎「なんだ?」
『これから言うことは他言無用でお願いね・・・』
炭治郎「あ、嗚呼・・・」
緋村はそれから今までの事を全て話してくれた
親の借金のせいで人斬りをしていたこと
人斬りの対象が鬼殺隊員だったこと
自分の主になった人に捨てられて上に祖父母が鬼に喰われどうしようかと思っていた所を鬼殺隊の頭・・・詰り御館様が小さい頃に会っていたと思い出し縋って罪滅ぼしの為に鬼殺隊に入ったと
本当に沢山のことを話してくれた
年齢も身長も俺より下でましてや女の子がこんなにも沢山の事を抱えて生きてきた
それも誰にも打ち明けることが出来ずに・・・
俺は緋村を護ってやりたいと思った
『――という訳で私は鬼殺隊に入ったの・・・』
炭治郎「そんなことが・・・」
話を聞いて驚きしか無かったけど
炭治郎「緋村は知らなかったんだよな?」
『うん・・・同じ服の人達ばかりを殺すなぁとくらいにしか・・・』
炭治郎「でも、今はその人たちの分の罪滅ぼしとして鬼殺隊に居るだよな?」
『うん・・・それくらいしか私に出来ることが思いつかなかった』
炭治郎「今後悔して戦っているなら凄いじゃないか!どんな理由があれ人を殺すのはいけない事だ・・・でも、その行いを後悔して償いをしているなら大丈夫だ!」
俺は安心させる為に緋村に笑顔を向けた
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作者名:闇黒嶺 x他1人 | 作成日時:2019年12月11日 18時