月柱の違和感 ページ33
御「皆、集まってくれてありがとう。鴉に伝えてもらったように、今から新しい柱を紹介する。…弥生」
屋「屋西弥生です。まだまだ未熟者ですが、精一杯頑張ります。よろしくお願いします」
御「あとは皆で話すといいよ。柱合会議はこれで終わり」
・
甘「弥生ちゃん、初めまして!恋柱の甘露寺蜜璃よ!!弥生ちゃんは何柱になるのかしら?」
屋「月の呼吸を使うので、月柱です」
甘「月の呼吸なんてあるのね!初めて知ったわ」
月の呼吸ね
月の…呼吸…
何か引っかかる
何だろう?
でも月柱なんて聞いたことないし…
『ねえ弥生ちゃん。月の呼吸は自分で作り出したの?』
屋「いいえ、育手に教えてもらいました」
『育手の人は柱?』
屋「…そんなに月の呼吸が変ですか?」
『いや、変とかじゃなくて、ただ何かが引っかかるっていうか…』
屋「…確か、氷谷さんは鬼でしたよね」
『知ってるんだ』
屋「はい。お館様から教えてもらったので」
『…警戒は、していないのね』
屋「例え、あなたが鬼でも、お館様があなたを
そういって微笑む彼女
私はもっと早く気づくべきだった
“月柱”“月の呼吸”という名前に違和感を持つこと
すんなりと私が鬼だということを受け入れていることを
彼女が何をしようとしているかも−
私たちはまだ
知らなかった
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作者名:こえさく | 作成日時:2021年4月25日 17時