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司達に案内され、"ワンダーステージ"に着く。
Aが想像していたステージとは違っており、
まじまじと見ていると、
クスクス、と類が笑った。
「 想像していたステージとは違ったかな？
これでも、色んなショーの姿となってくれるんだよ。 」
「 ……そう。 」
一言でも答えてくれた事に、類はまた嬉しく思った。
それからメンバーは集まり、自己紹介を済ませて
次のショーの話し合いが始まった。
Aは邪魔しないようにと少し離れたところから
司たちを眺めていると、
「 ねえねえAセンパイ！
このお姫様の役を寧々ちゃんがやることになったんだけど、
寧々ちゃん、イメージあまり付かないって！ 」
ピンク髪の少女、鳳えむが寧々の手を引きながら
Aに近付いた。
突然の事に驚いて目を見開くが、えむは小説を差し出した。
「 此処のシーンなの！ 」
と、指を差したのは、
部下が姫の言葉を否定した際に、
壁を強く叩いて見下すシーンだった。
「 わ、私…こういう役あまりやったことないから
どういう雰囲気で…やったらいいか、わからなくて。
その……良かったら…、
イメージだけでも、教えて欲しいな、って。 」
「 …私、役者じゃないから。他の人に、 」
「 Aセンパイおねが〜い！！ 」
「 ……。」
" ＞＜ " という表情をして強請るえむ。
Aは役者でもなんでもないただの一般人。
えむと寧々がAに頼んだのは、
小説を読んだ一人だからだ。
小説を最後まで読んだAなら
イメージを掴んでいると思ったからである。
未だにうるうるとした瞳で見詰めてくるえむに
深々と溜息をついて立ち上がった。
「 イメージ、イメージね……。説明難しい。
下手でもいいなら、演技…してみてもいい？ 」
「 ……！！ うんっ！！ 」
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続く (更新停止中)
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作者名：優風 | 作成日時：2024年1月16日 14時
