【HQ】月島くんと日向さん

28　メッセージ ページ28

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　スマホが元気よく鳴る。ホーム画面が点いてそちらの方に目を向けた。
　取り組んでいた課題をやめてふぅと一息つくと、スマホを手に取る。月島という名前と新着メッセージがあります、の文字が見えてパスワードを外した。


　その時の日付に、ああ明日終業式だと改めて思う。因みにさっきやっていた課題は、今日授業中に配られた夏休みの宿題であった。
　いつもの三人と予想以上に予定が合ったから後半にお泊まり会をしようということになった。そのため、宿題は早く終わらせようという思惑である。



　メッセージアプリを開いて通知マークがひとつある所をタップする。一昨日の『ありがとう』という私のメッセージで終わっている次に今日の日付とメッセージがあった。




『明日って何時終わんの』
『え知らない山口くん知らないの？』
『知らないらしいからあんたに聞いてる』
『私もわかんない』


　返信するとぱっと既読が付いて少し驚いた。
　いつもならそんなにすぐにはってことはなかったんだけど……多分明日のこと、早く知りたかったんだろうと推測する。



　会話がきれて、ぼーっとスマホを見つめる。なーんか話したいことがあったような、なかったような。

　蛍とのやり取りはクラスの業務連絡というかテストの話が七割、それ以外は日常的なことをよく話す。といっても私も蛍も淡白な方だからぽんぽんと流れるみたいに短い会話をよくしていた。
　なんて前の話題を思い浮かべると「あ」と口に出す。


『そういえば合宿ってあるの？バレー部』




　この前の大会は青葉城西に敗れた、と聞いた。といっても聞いたのは烏野のほうじゃなくて国見(色々あって呼び捨て)からの連絡で知った。『烏野に勝利』なんて普通わざわざ言うか？って思ったけれど、とりあえずおめでとうだけ送った記憶がある。
　ぽんと音が鳴る。

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