13 勧誘�� ページ13
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「言っちゃったぁ……」
美人には勝てないってことだよな。きっと。
そう自分に言い聞かせて、納得させる。机で項垂れて、溜息を吐いた。
結局、隣から一言。スマホを見て涼しげに、窓の青の景色と同化したような彼がそう言う。
「……結局、バレー好きなんだからいいんじゃないの」
その言葉は少しだけ嬉しそうに、どこか皮肉めいて聞こえた。不満げに「まあそうなんだけど」と言う私に目もくれず、涼しい顔をしてる告げ口した彼が恨めしい。
「部活動なんて、そんな一生懸命やるものでもないんだし」
絞り出すように呟くそれは私の耳には届かなかった。
さようならと言って訪れた放課後。
あの黒髪の先輩、清水先輩はあの時もう一人マネ候補がいると聞いた。とりあえず私は放課後先生に呼び出されたことを思い出して、その用事が終わってたら体育館の方へ向かう、と話がついていた。その間にもう一人の子は紹介しちゃうらしく、その子はその後委員会がある関係で私との対面は今日のところないっぽい。数日仮入部的なことをするらしいので、その時が初対面となるわけだ。
ぼーっと考えてる間にも足を動かして、職員室で先生を数分話す。内容は女子バレー部の勧誘。
この人が顧問なのか〜と思って普通に断った。バレーをやる為にここに来た訳じゃないしなと思いつつ。
体育館に向かってる途中、何故か挙動不審な女の子がいて目が合った。私を見るや否や目が落ちるのではないかくらい開いて、ぎゅんっと猛スピードで過ぎ去って行った。
ええええ、とその跡を目で追うが小さい背中と特徴的な金髪はすぐに見えなくなった。
体育館に着いたけど、どうすればいいんだこれ。
閉じた扉の前で悩む。……いや悩んでいてもしょうがないか！取手に手をかけ、思いっきり引っ張った。
ガラララッ
うるさい扉の音がして、体育館内が見える。練習中だったのか、固まった部員の皆さんと、ばっちり目が合って気まずい。
見られながらも中学の頃のシューズに履き替えてマネさんを探した。
「あの、清水先輩……」
「ありがとう来てくれて……あの、もう一人のマネージャー候補の子！」
駆けつけてくれた清水先輩に近寄ると、周りに声をかけてくれて練習やめてゾロゾロと駆け寄ってきてくれる巨人のように見えるバレー部部員。
ぱちり。
ずっと話したかった先輩がにっこり太陽のように笑った。
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辛 - 日本語化ちょいちょい変。てにをはもおかしい。無理に難しい言い回しわ使わない方がいいと思う。 (9月11日 12時) (
レス) @page26 id: 5015934a65 (このIDを非表示/違反報告)
む - めちゃくちゃ良かったです。他の作者様だと冷たかったり口が悪い月島が多いですが、このお話の月島は冷た過ぎず、他人に干渉し過ぎず距離感がちょうど良かったです。とても上手に表現していると思います。告白も月島からなのが良かったです。 (2021年4月18日 4時) (レス) id: be1d7978bd (このIDを非表示/違反報告)
KOMORE(プロフ) - むさん» 本当に長らくお待たせしました……！皆の感情にどう現実味を出すかたくさん考えていたのでそうやって受け取って貰い感無量です。全文私にとって嬉しく糧になるお言葉です。読んで下さり本当にありがとうございました！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: d075f9ab0b (このIDを非表示/違反報告)
む - 更新楽しみにしていました！ 皆の心の動きがとてもリアルで、ツッキーはこんな子とこういう恋愛をするのだろうな、と胸にストンと落ちました。等身大の高校生なこの作品がとても好きです。 完結おめでとうございます！ (2021年2月9日 2時) (レス) id: 727df39cb7 (このIDを非表示/違反報告)
KOMORE(プロフ) - なづなさん» コメントありがとうございます！テーマとしている高校生感を感じ取って下さりとても嬉しいです……！ゆっくりですが完結までついてきて頂けると有難いです。応援ありがとうございます！ (2020年5月11日 21時) (レス) id: d075f9ab0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KOMORE | 作成日時：2020年1月14日 22時
