やばいヤツらと俺(やばいヤツ)2【名探偵コナン】

35話 ページ7

江戸川side


会場の雰囲気が変わり歓声が沸き立つ中


Aさん─いや、“Hope”は現れた


《Are You Ready?》


思わず鳥肌が立つ


声一つで何万人を魅了する“Hope”


彼と知り合えたのは偶然だった


本当に偶然


その偶然に感謝してもしたりないと俺は思う


普段の彼からは予想もできない姿


いつもは少しツリ目な目をメガネで多い


肩より少し上の髪の毛を結びシンプルな服装に身を包んでいる


しかし、今は包帯を首、腕、足に巻き付けキラんと輝くサングラスを身につけ


いつもよりも高い位置で髪の毛を結び豪華な衣装に身を包む彼は


確かにアイドルと言われる姿だった


初めて見た時はTVだったがファンになるのにそこまで時間はかからなかった


この人には他の人にはない魅力があった


証拠に公安のエリート、FBIの切れ者を魅了しているんだから。


先程買ったグッズを完全装備し、自作の鉢巻や団扇を持っている2人を見ながら考える


普段の2人からは想像もできない、いやしたくない姿だ


かくいう俺や蘭、園子や世良、灰原までもグッズを身にまとい声を上げているんだけどな


優姫ちゃんは目を輝かせて一層大きな声で叫んでいる


たまに“Hope”がこっちに目を向けて来るのを見ると俺達に気付いてるらしい


まぁそうだよな(遠い目


沖矢さんと安室さんを思い返せばわかるだろう


ははと苦笑いしながら俺はLiveという“Hope”の魅力にのめり込んで行った






Liveはアンコールまで含め2時間半


凄く、いい時間だった


会場を出て外で話している


全員が帰ろうと言い出した時


俺は全員をもう少しと引き止めた


沖矢さんと安室さん、灰原からはまた何か企んでいるのか？という目を向けられたが無視だ


それから数分


まだ来ないのか？と思っているとAさんからメールが入り篠崎さん(Hopeのマネージャー)が向かっているとのことだった


それからまた数分、俺が引き止めるも皆が帰ろうと踵を返そうとした時


｢江戸川コナン君は君かな？｣


後ろから声が聞こえた

36話→←34話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す