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1ヶ月後
ついにこの日がやってきた
父「玉森くん会うのは久しぶりかな」
玉森「そうですね、、お話聞いていただけで嬉しいです」
父「金城さんはまだいらしてないのかな？」
玉森「旅館の方で用事があると言っていたので、終わらせてから来ると思います」
A「……………」
ちゃんと、、、私は決めたんだから
もうこうするしかないって
父「そうか、ではまた改めて声をかけることにするよ」
玉森「はい」
父が他の方と話すために席を外してすぐ
玉森くんが私に話しかけてきた
玉森「やっぱりAは優秀だよ」
A「こうすることしかできない状況を作り上げたのは玉森くんなのに？」
玉森「俺は祖母の血を強く引いたみたいなんだ」
A「どういうこと」
玉森「爺ちゃんには婚約者がいたんだけどね、婆ちゃんが爺ちゃんのこと好きすぎて、強行突破に出て結婚まで持ち込んだんだよ」
そうなんだ、、、
玉森「婆ちゃんは言ってたんだ、好きなものなら何が何でも手に入れるのよって、僕は法に触れない限り何をしてもいいと思ってる、それにAたちの損がないようにもした」
A「相手の気持ちが違う方向を向いていても？お婆さまがそうできたのは、おじいさまの気持ちもあったからなんじゃないの？」
玉森「…………」
玉森くんのやっていることに文句はない、こういうことはよくあることだし、悪いことでもない
1人の会社を継ぐものとして正しい考え方とも言えるから
問題は私の方だ
今この瞬間も迷ってる
これしか道はないのか
他に何かできないのか
もう先輩との未来はないのかって
気持ちが揺らいでる
私はいま、真っ暗な道を歩いているような気分だった
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作者名：ころん | 作成日時：2021年3月31日 7時
