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藤ヶ谷side

藤ヶ谷「ごめんねー？無理やり連れ出しちゃって」

ひな「あ、いえ大丈夫です、えっと…」

藤ヶ谷「俺は藤ヶ谷、こっちは緑
硬くなるの嫌だし、、Aちゃんみたいに先輩つけて呼んでくれればいいよ」

緑「ふふふ、よろしく～ひなっち！」

ひな「あの、どうして…」

さすが高瀬家
礼儀はしっかりしてる
仕事をしてるからっていうのもあるのかな

緑「高瀬さん、よく芸能界のお仕事するの許してくれたね～」

ひな「えっ」

Aちゃんが隠してることは知ってるのか

藤ヶ谷「あー。俺らも、そのなに親が会社のお偉いさんっていうか」

ひな「あっそうだったんですか」

緑「びっくりしたー？」

ひな「少しだけ、、、私は勝手に仕事始めたので」

藤ヶ谷「そうなんだ」

ひな「私は会社のことなにも知らないんです
父の会社関連のことはAが全部やってくれるから」

緑「へぇ」

ひな「私はただ…
父やAと普通に話したいだけなのに…」

社長の子供
そして自分の仕事
いろいろと重なって、普通の距離を保てなくなったんだ

普通の家に生まれてたら
そんなことなかったんだろうな、、

ひな「すみません、家まで…」

すると玄関が開いた

藤ヶ谷「高瀬さん、お久しぶりです」

緑「お久しぶりです」

「藤ヶ谷くん達か、久しぶりだね
お前は人様に迷惑をかけたのか？」

ひな「違っ、」

「藤ヶ谷くん達はひなのこと知らないはずだが？
ひなが何かしたんだろう、Aを困らせるな」

ひな「………お父さんは、、全然わかってない！」

ひなちゃんはそのまま家の中に入っていった

「すまない、迷惑をかけてしまった」

藤ヶ谷「いえ、妹さんAさんと似てますね」

「ああ、あの子らは母親にそっくりだから」

高瀬さんの表情から自分の子供が大好きなんだなってことがとても伝わる

藤ヶ谷「では僕たちはこれで、失礼します」

俺の隣で緑も頭を下げている

Aちゃん、いろいろ抱えてるんだね…