Only you3 (ページ43)

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北山side

なんか今日はキャンパス内が騒がしい

北山「なんでこんな人が多いんだよ」

宮田「なんか映画の撮影するみたいだよ」

あ、こいつは大学で仲良くなった宮田

北山「映画、ねぇ…」

宮田「誰だっけ。何年か前からすごい人気のモデルの子、女優業も本格的にやり出したとか誰か言ってた」

北山「ふーん」

「北山くん、しらないの？」

北山「興味ないし」

「本当にサッカーにしか興味ないの？」

北山「ああ、そうだね」

「北山くんって本当謎。サッカーしに大学きてるからって告白されても全部断ってるけどさぁ」

北山「…………」

「本当は彼女でもいるんじゃないかって、皆うわさしてるよ？」

北山「いねぇよ…」

大学でも俺はそこそこ人気があるらしい

そしてこの子も俺のことを追いかけてくる女の子のうちの1人

フったんだけどねこの子も

諦めずに俺を追いかけてるらしい

「だって、私たちがいるところでスマホも開かない
隠してるんじゃない？」

北山「本当にいないって、俺の恋人はサッカーボールだから」

宮田「ねぇ、キタミツ、あそこだよあそこ
撮影してる行こうよ」

北山「だから興味ないってば宮田」

無理やり宮田につれられて

そこにいけば撮影してたのは

Aちゃんの妹だった

キャンパス内のファンの子たちへの対応も忘れない
さすが有名芸能人って感じ

俺にタメ口使ってくる子には
まるで見えない

俺が見てることにも多分気づいてる

でもプロだな

何も気にせず撮影に戻っていった

宮田「やっぱHinanoちゃんかっわいー」

北山「タイプ？年下だけど」

宮田「まぁ可愛いっちゃ可愛いけど
俺には嫁がいるから」

北山「あーはいはい、聞いた俺がバカだった」

そのまま俺らはテラスにいって

軽く飯を食べていた

なのに彼女がやってきた

ひな「みーーーーーっけ」

北山「なんできたんだよ、いろいろめんどくさくなるだろうが……」

ひな「久しぶりなのにそれはひどいですよ？
北山先輩っ」

宮田がいるからなのか、いつもみたいにタメ口じゃない

宮田もきづいたみたいで口を開いている

宮田「えっ、、えっ！？」