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夏になれば
みんな部活を引退しはじめて
3年生全体が受験モードになった
「高瀬さん、ごめん勉強中に
ちょっといいかな？」
A「ん？いいよ」
いつしかの図書委員の子が私に声かけてきた
とけない問題があったみたいで
私に聞きたかったらしい
A「あそこ受けるんだ」
「うん、頑張ろうと思って、高瀬さんは北山先輩と同じところ？」
A「えっ、しってるの？」
「ううん、そうなのかなと思って言ってみた」
A「なんだびっくりした」
「あそこもなかなかだよね、お互い頑張ろう」
A「そうだね」
みんな受験で必死
わたしももっと頑張らないと…
入るからには主席でいたい…
そして先生との面談
先生「うん、この調子なら合格は余裕だね」
A「はい…」
先生「何か、問題あった？」
A「一位じゃないなと思って…」
模試の結果
私は三位だった
先生「十分すごいことだろー
全国模試でこの大学希望者の中で3位」
A「1位がいいんですよ〜」
先生「こだわるねぇ」
A「ずっと1位だったんで、気にしちゃうんです」
1位がいい
それは嘘じゃない
でも私は1位じゃなきゃいけない
お父さんの反対を押し切ってここの大学を受けようとしてるから
本当はお父さんが勧めてきた大学を受けるつもりだった
なんとか説得したけどやっぱり納得してくれなくて
だったらずっと主席でいなさいと
言われたから
会社を継ぐわけだし、当たり前のことなんだけどね
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作者名：きぴ | 作成日時：2020年5月14日 9時
