29 ページ30
保健室からの帰り道
かのん「なんでミツ先輩に送ってもらわなかったの」
A「ただでさえ迷惑かけてるのに、そんな送ってなんかもらえないよ、それに、知られたくないし…」
かのん「ミツ先輩は何にも変わらないって」
A「かもしれないけど嫌だもん」
絶対に知られたくない…
今までだってそう、学校で父親が社長だと広まると
男女関係なく今まで話したことなかった人も話しかけてきて、親の持っているお金に目をキラキラさせていた
誰も私を、私本人をしっかりと見てくれなかった
かのん以外は…
かのん「そのうち知ることになるかもよ？」
A「なにそれー、どーゆー意味？」
かのん「まんまじゃん、ミツ先輩と付き合うかもしれないよって話」
A「まさか、だってちか先輩いるじゃん笑」
かのん「今は！ね笑」
A「もうなんか付き合えるとか考えてなかった、北山先輩見てるだけで喜べるから笑」
かのん「Aらしい」
A「送ってくれてありがとうね」
かのん「ううん、しっかりやすんで！明日は学校来ちゃだめだからね」
A「わかったわかった！わかったから」
かのん「じゃあ、ばいばい」
A「ばいばい」
_________________________
北山side
2人が保健室を出て、俺らも帰ろうとした時
横尾さんが口を開いた
横尾「それにしてもミツの焦りよう半端なかったなぁ」
北山「え、そう？」
横尾「うん、なかなかだったよ笑」
北山「そりゃ仲良くしてるやつが倒れたら…」
横尾「そうは見えなかったけどなぁ〜」
北山「なにが言いたいの横尾さん」
横尾「ぶっちゃけ、ちかちゃんとAちゃん、ミツはどっちが好きなの？」
北山「そんなのっ…………」
ちかだ、、、って言いたいけど…
俺のこの今の現状、心の支えになってるのは
部活を頑張ろうと思えるのは………
過ごしていて楽しいのは……
ちかじゃない…
でも、Aちゃんを好きなのかって言われたらまたそれは違う
横尾「即答できないじゃん」
北山「ちか、、だよ」
横尾「そう」
北山「ほら、帰ろうぜ」
これ以上深入りされるのが嫌で
話を逸らした
横尾「ん、帰るか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「北山宏光」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きぴ | 作成日時：2019年11月18日 7時
