83貴方side ページ34
先輩と2人で帰り道を歩く、
初めてのことだから緊張しすぎてお互い無言。
何か話さなきゃ、
貴方/紫「あの/なぁ」
貴方「あ、先輩先にどうぞ」
紫「いや、そこはレディーファーストや、」
貴方「あ、はい。今日はありがとうございました
色々迷惑かけてすみません、今度お礼します」
紫「あ、いえいえ、急に倒れるんやからびびったわ笑
迷惑とは思ってへんから、じゃあ、そのお礼俺が決めてもええ?」
貴方「すみません、優しいんですね
いいですよ、何がいいですか?」
紫「当たり前のことや、
俺さ、Aの事好きやねん、一人の女性として」
貴方「え、」
あまりの一言にその場に静止してしまった。
紫「でも、Aの目には俺は映ってない、やから諦める!でも、Aのお兄ちゃん的存在なのは俺のままにして?」
貴方「すみません、それはもちろんです!先輩は私のことよく見ててくれますから、ありがとうございます」
頭を下げるとグイッと腕を引っ張られ先輩の胸の中にすっぽりハマる
紫「好きな人のことはよく見てるもんやで笑」
少し震えた声でそう言った先輩を見上げると絡み合う視線
紫「あともう一つ。許してな」
そう言うと顔が近づいてきた。
チュッ
前髪越しに額に伝わる温かい感触
見上げれば舌を少し出した先輩は儚くかっこよかった
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作者名:ぱんきち | 作成日時:2018年4月30日 14時