67緑side ページ18
ある程度商店街を周り終えた。
『新しく古着屋できてたんやけど行かへん?』
貴方「行く!」
おお、すごい食いつき。
『んじゃ、行こ』
ちょっと頑張ってAの手を取った。
自分の顔が熱くなるのがわかった。
見られたくなくて振り向かなかったからAがどんな表情かわからない。
けど、ぎゅっと
握り返してくれた。
この時Aも顔が真っ赤だったなんて気づかなかった。
古着屋に着くとAはすごくはしゃいでた。
けど、手が離れることはなかった。
これ似合うんやない?とかこれ智洋っぽい!とかいろんな服を俺に当てながら見てた。
ほんまかわええ。
時節、目が合って微笑まれることがあった。
胸はうるさいほどに鳴っていた。
『これ、Aっぽいやん。』
貴方「ほんと?どう?」
自分の体に当てて見せてくるA。
『おん、似合ってる。』
貴方「じゃあ、買っちゃおうかな笑」
そう言ってレジに向かったA。手が少し寂しくなった。
買い物が終わってでてきたAの手をもう一度握った。
今度はちゃんと顔を見る。耳が赤かったのは気のせい?
貴方「か、帰ろっ」
いや、気のせいやなかったみたい。期待してまうで?
なんて、俺が言える立場やないか。
二人の女性の間で揺れてるんやから。
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作者名:ぱんきち | 作成日時:2018年4月30日 14時