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オープン前のラーメン店の厨房では両親が準備に追われていた。
「そこに置いてって。今手が離せないから」
大量のネギをスライスしてる母に言われるまま、持ってきた両親宛ての郵便物をカウンターの上に置く。
「たまには手伝っていったら？バイトさん募集してるんだけど、なかなか応募が無いのよ」
『悪いけど、前から言ってる通り無理だよ。
そろそろ行かないと。じゃあね』
店を出ようとしたところで、後ろから母が声をかけてくる。
「でも、増田くんと仲良くやってるみたいで安心したわ。いつから付き合ってたの？」
『え、なんで？付き合ってないよ』
思わず振り向くと、母はそうなの？と不思議そうな顔をする。
「だって家でもずっと一緒なのに、最近はお店でも一緒にいるから。
てっきり付き合ってるんだと思ってたわ」
『たまに手伝ってるだけだよ。私の作品も置いてもらってるし。
じゃあ、そういう事だから』
両親の店を後にして、隣の雑貨店のドアを開けると、彼は店の奥から顔を出した。
「Aちゃん。さっそくだけど俺、銀行行ってくるから。お願いね」
『わかりました。いってらっしゃい』
「いってきまーす」
増田さんのお店に私の手作りのアクセサリーや小物を置き始めてから、少しずつ顔を出すようになって、一人で店を切り盛りする増田さんに変わってたまに店番をしたり、掃除や陳列を手伝うようになっていた。
今では、創作活動の材料や道具のほとんどを家から店に持ってきていて、日中はほぼ毎日このお店で増田さんと一緒に過ごしている。
いつもここに通っているので自然に両親の店に顔を出すことも増えて、今まで両親がたまに取りに来ていた郵便物を私が届けるようになっていた。
でも、まさか増田さんと付き合ってると思われてたなんて。
あれ、私何をニヤニヤしてるんだろう。
ふと売り物の壁掛けの鏡を見ると、にやけ顔の自分が写っていた。
仕事しよう。
そろそろ夏っぽいデザインのアクセでも作ろうかな。
奥のカウンターに向かおうとすると、ドアが開いた。
『いらっしゃいませ』
店の入り口に立っていたのは女の人で、私の顔を見てすごく驚いた顔をしている。
あれ。なんか見たことある気がする。
このお店に来たことある人かな。
『何かお探しですか？』
「ここで働いてる方ですか？」
彼女は怪訝そうな表情で質問を返してきた。
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
