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増田さんの方から告白されたのは想定外だったけど、好きって言ってもらえたことが素直に嬉しい。
せめて今くらいは幸せ気分に浸ってたかったのに…
なんでこうなるかな。
この人がこうやって急に現れるの、これで何回目だろう。
店に入ってきた彼女は、まっすぐ私と増田さんの元へ歩いてきた。
「やっぱりこれだけはどうしても納得いかない。なんでこの人なの？」
「もうここには来ないって約束したよね？」
増田さんは大きくため息をついた。
「まっすーが私を恋愛対象として見ることは絶対ないって言うのはわかったけど。
でも、なんでこの人はいいの？
私の方がずっと前からまっすーのこと知ってるのに、急に出てきて…お店にもいるし、一緒に住んでるし」
彼女の言いたいことはわかったけど。
あれ？
なんで一緒に住んでるって知ってるの？
もしかして後付けられてたとか？
「アナタほんとなんなの？
黙ってないで何とか言いなさいよ」
一歩近づいた彼女の両手が私の身体を押した。
急だったから全く構えていなくて、押されるまま後ろに身体が傾く。
『いたっ』
背中が後ろの棚に勢いよくぶつかってしまった。
こういう時、スローモーションで見えるってホントなんだ。
最上段に乗っていた大理石製のアンティークの地球儀がグラッと動いたのが目に入る。
ダメだ、避けられない。
その場から動くことが出来ずに目をぎゅっと瞑った。
ガシャーンという大きな物音が鳴ったと同時に、温かくて柔らかい感触に包まれたまま床に倒れ込んだ。
『増田さん？』
増田さんに抱きしめられていた事に気付いて起き上がると、横たわる増田さんの頭のすぐ横に地球儀が転がっていた。
「Aちゃん、大丈夫？」
そう言って顔を歪めた増田さんの額からは血が滲んで、どんどん溢れてくる。
『増田さん！』
傍にあった売り物のタオルを取って傷口を押さえてみたけど、すぐに真っ赤に染まってしまう。
「ちょっとー。なんか大きい音したけど、大丈夫？
…大変！お父さん、救急車呼んで！」
店に入ってきた母が、外に向かって悲鳴を上げた。
『増田さん、今救急車来ますから。
他にどこか痛くないですか？』
タオルを何枚も取り替えて、必死に声をかける。
「Aちゃん」
増田さんの右手が伸びてきて、私の髪を撫でた。
「Aちゃん、俺の事好き？」
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
