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店内にはお客さんが1人。
何度か来ている男の人で、増田さんとTシャツを見ながら楽しげに話していた。
『いらっしゃいませ。
増田さん、お疲れ様です』
お客さんと増田さんに挨拶を済ませて、雑貨コーナーの棚を整理する。
やっぱり夏が近づいてくるとガラス製品がよく売れるな、なんて思いながら増田さんと2人になるのを待った。
数分後、お客さんはTシャツを3枚レジへ持って行った。
増田さんが会計をしてる間に袋詰めして、店頭で一緒にお客さんを見送った。
「やっぱ夏はもっとTシャツの在庫増やすかなー。雑貨も季節によってだいぶ売れ筋変わるよねー」
『あの、増田さん』
店内の商品を一通り見て回る背中に呼びかけると、なに？ってしっかり私のほうを向いてくれる。
『昨日の話…引っ越すって』
「あー、うん。昨日寝る前にサイトとか見てみたけど、ここらでも結構良さそうなとこあったよ」
さっそく引っ越し先探しを始めてるんだと思うと泣きそうになる。
『引っ越さなくてよくないですか？』
「ん？」
そんなこと言われるなんて思っていなかったらしく、増田さんは目を丸くして私の顔を見た。
『増田さんがいなくなると寂しいなって。
お休みの日に増田さんと家でのんびりするのも楽しいし、まだ増田さん私の部屋に遊びに来てないし…
だから、うちにいてほしくて…』
「…うん、まあ…ありがと」
なんとも歯切れの悪い返事に、もしかして私といるのが苦痛だったのではないかと不安になる。
「うん…。これ以上誤魔化しても仕方ないから、言っちゃうね？
俺も、Aちゃんと家でだらだらするのも一緒にご飯食べるのも楽しいし、出来ることならずっとAちゃんちにいたいって思ってるよ。
だけどもう、ちょっと無理で…」
増田さんは困ったように笑って、だけどその目がすごく優しくて、ドキドキしながら見つめてしまう。
「ほら、そうやって可愛い顔して俺を見る。
俺正直、家で二人きりで過ごして、ましてやAちゃんの部屋に行ったりして何もしないっていう自信ない。
Aちゃんのこと好きで好きで仕方なくて、最近ずっとキスしたいとか抱きしめたいとか、そんなことばっかり考えてる」
え？えー？！
増田さんが言ってることが凄すぎて、ドキドキがどんどん大きくなる。
「ごめん。気持ち悪い？」
慌てて首を横に振る。
『全然大丈夫です。
私の部屋、遠慮しないで遊びに来てください。増田さんなら何したって構わないので』
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
