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『あの…このお店、今まで増田さん以外にスタッフいたことあるんですか？』
「あ、もしかして聞いてきたの？昨日のこと」
結構遠回しに聞いたつもりだったのに、増田さんには私の考えが丸わかりだった。
「いないよ。ずっと俺一人。
俺の他にはAちゃんが初めて」
『そうなんですね。
あの…防犯カメラの映像確認したら映ってないですかね』
モニターを確認しようと、奥のレジカウンターに向かったけど、
「いいよ。別に何も被害無いし」
増田さんは全く乗り気では無かったので、やめておいた。
もしかしたら増田さん、何か心当たりがあるんじゃ…
そのもしかしたらが確信に変わったのはそれから数時間後のことだった。
「このデザインでこっちの色のピアスって作れる？」
『出来ますよ。すぐ作ります』
「うん、お願い。ここに並べちゃおうよ」
店の入り口近くの、私の作品コーナーで増田さんと話していると、彼女はやってきた。
「やっと会えた。いつ来てもいないんだもーん。ねぇ、いつの間に引っ越したの？今どこに住んでるの？この辺？」
そう言って、増田さんの腕に触れる彼女は私が二度ほど会ったことがあるあの彼女で、昨日母が目撃したのもこの人で間違いなさそう。
「なんで昨日も一昨日もお休みだったの？
もしかしたらお店の中にはいるのかもって思って覗いてみたけど、見当たらないし…」
「すいません。仕事中なんでやめてもらっていいですか？」
彼女の手を振り払った増田さんの声のトーンと表情が私の知らない増田さんで、すこしビクッとしてしまった。
「それでさ、Aちゃん。この辺の装飾も夏っぽいのに変えちゃおうか…」
増田さんは何事も無かったかのように仕事の話を再開した。
『そうですね。家にある布とかちょっと見てみます…』
「てか、なんでバイトなんか雇ってるの？
私がいくらここで働きたいって言っても働かせてくれなかったのに」
増田さんに無視されても負けじと私たちの間に入ってくる。
なかなか強烈な人だな…。
「もしかして、このアクセサリーとかあなたの手作り？」
急に質問が自分に向けられて焦る。
『あ、はい…』
「えー。別に可愛くないし。
こんなの作ろうと思えば私でも作れるけど」
次は商品にケチつけて、それでも増田さんが反応しないとわかると、ほっぺを膨らませて店から出て行った。
「ほんと、ごめんね」
増田さんは大きくため息をついた。
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
