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「Aちゃん、今日はどうするの？」
『今日も特になにも…』
「じゃあ、今日も一緒にだらだらしよっか」
そう言って増田さんはそのままソファで目を瞑る。
『増田さん、ベッドで寝た方が良くないですか？』
「んー。ここでいいや。
あ、俺寝てたらAちゃん座れないか」
大丈夫です、と言う前に増田さんは素早く起き上がってしまった。
増田さんがずっと寝ていたソファはすっかり温まっていた。
母から電話があったのはその日の午後で、両親のラーメン店も昼のラッシュを終えて一段落したであろう時間だった。
「もしもしA？今家にいるの？
そこに増田くんもいる？」
『いるよ』
「ちょっと代わってくれる？」
てか、お母さん増田さんの番号知らないんだっけ？
『私の母からです』
一瞬、俺に？と驚いた様子で増田さんは私のスマホを受け取った。
「もしもし、増田です。
…はい…あー、わかりました。…すいません、ありがとうございました」
商店街の何かの用かと思って、あまり深く考えず電話を取り次いだけど、母と話してるうちに増田さんの表情が曇ってくのがわかった。
『何かありました？』
通話を終えて、スマホを差し出してきた増田さんに聞いてみたけど、
「いや、何もないよ」
ってソファに座り直して、だけどまた直ぐに立ち上がって
「ちょっと昼寝してくるね」
寝室に入って行ってしまった。
─────
「今日はいつもより早いんじゃない？」
『2連休明けだからもしかしたら忙しいかもって思って』
「昨日の事があったから様子見に早く出てきたのかと思った」
翌日。
増田さんよりひと足遅れて、だけどいつもより1時間ほど早く家を出て、先に両親の店に立ち寄った。
『何？昨日のことって』
「昨日、電話したじゃない。
女の人が店の中覗いて、裏口開けようとしてたって」
私は聞いてないし、そんなの。
『何それ。泥棒？』
「あら、聞いてないの？
今日は定休日じゃないかしら？って声かけたらすぐにいなくなっちゃったわよ。
裏口あるの分かってるから関係者かしらって思ったけど、従業員はいないしねぇ。
だから一応電話して教えたの」
連休明け早々、ちょっと物騒だな。
だから増田さんあんな顔してたんだ。
あ、入り口に防犯カメラあるからもしかしたら映ってるんじゃ…
「あれ、Aちゃん早いね。
どうしたの？難しい顔して」
増田さんは何事も無かったかのように私を出迎えた。
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
