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それから何事もなかったかのようにいつも通り時間が流れていたけど、閉店時間の一時間前
「もう帰ろっか。Aちゃん鍵閉めて？」
増田さんはレジを開けてお金を数え始めた。
『閉めちゃっていいんですか？』
お客さんはもう来ないだろうと5分10分早く閉店することはあったけど、一時間も早く店を閉ることなんて今までなくて、増田さん時計を見間違えてる？って思ったけど、そういう訳ではないみたい。
「うん。たまには早く帰るのもアリかなって。ついでに明日、休みにしよっか」
『どうかしました？お疲れな感じですか？
だったら私、一人でも一日店番できると思いますよ？』
明後日は元々週1の定休日だから、明日も休んだら2連休ということになる。
ほんと、急にどうしちゃったの？増田さん。
「いや、たまには連休もいいかなーって。
Aちゃんもゆっくり休もうよ」
そう言って、紙とマジックを出してきて臨時休業を知らせる旨をささっと書き上げる。
『私は全然疲れてないし大丈夫ですよ？増田さんより遅く来て、たまーにお手伝いするくらいだし』
「別に俺も疲れてるわけじゃないしー。
はい、これドアに貼っといて」
とにかく、今店を閉めることと明日休むことは決定事項らしい。
増田さんから受け取った紙を貼り付けて、ドアの鍵を閉めた。
「2連休、Aちゃんどっか行くの？」
『特に予定は無いです』
だって、2連休するつもりなんて無かったし。
「俺も予定無し。色々買い込んで引きこもっちゃおうかな。Aちゃん買い物付き合ってくれる？」
『はい。私も買い物行くつもりだったので』
「じゃあ、スーパー寄ってこ。
その前に夜ご飯食べてく？」
消灯と裏口の戸締りを確認して、まず向かったのは隣のラーメン店で、増田さんはラーメンに餃子に大盛りチャーハンまで頼んで余裕で食べ切った。
うん。この食べっぷりは元気そうだね。
もしかしたらお疲れ？という疑惑は薄れて少しホッとした。
「ごちそうさまでしたー」
「気を付けて帰ってね。
増田くん、Aをお願いね」
席を立つと母が店先まで見送りにやってきた。
「もちろんです。任せてください」
増田さんはそう言ってニコニコしてる。
母は私の何をお願いして、増田さんは何を任されたのか…
深い意味は無いのかもしれないけど、増田さんの言葉にドキドキしてしまっていた。
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まり(プロフ) - まりんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました。新作upした際にはまたお付き合いください(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年6月22日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まりさん、可愛くって素敵なお話をありがとうございました。体調崩されていたのに早々にお話進めて下さって…本当にお疲れ様でした。またいつか素敵なお話に出会える時を楽しみにしています。 (2019年6月22日 23時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)なるべく毎日更新目指して頑張ります！これからもお付き合い頂けたら嬉しいです( *^艸^) (2019年6月22日 20時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。楽しませてもらってます…今回の、可愛すぎて泣けちゃいました。楽しみだけど無理のないように更新されてくださいね。 (2019年6月22日 14時) (レス) id: 1ea6e87bfb (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» コメントありがとうございます(^-^)毎日更新と言ってもちょっとずつなんで、大したことはないですよ。といいつつ、何日もサボってしまいました(^-^;これからもよろしくお願いします♪ (2019年6月7日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年5月19日 0時
