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食事が終わり、食器を持って立とうとする加藤さんを制して先に立ち上がる。
『私、片付けますから。何か飲みます？コーヒーとか温かいお茶とか…』
「え。あーすいません。じゃあコーヒーで」
お湯が沸くまでの間、少し考えてみたけどやっぱり加藤さんの名前は聞き覚えがなかった。
若いし、小説家の卵みたいな感じなのかな。
「こたつっていいっすねー。実家にも無いし、子供の頃ばぁちゃんち行ったとき以来かも」
コーヒーを持っていくと加藤さんはすっかりリラックスした様子でこたつに頬杖をついていた。
ほんと、イケメンは何をしても絵になる。
さっきからまんまとこのルックスに惑わされてる気がする…。
『彼女さんとは長く付き合ってたんですか？』
間が持たなくて、けど何を話せばいいかわからなくてとりあえず聞いてしまったけど、そのせいでこういう状況になってるんだし聞いたっていいよね？
「いや、全然。1ヶ月半とか」
ほんと、思ったより全然短い。
「なんか、ちょっと付き合ってみたら思ってたコと違ったっていうか…
電話出るまで何十回も着信入れてくるし、LINE勝手に見て出版社の女の人とのやり取りの履歴全部消しちゃうし、
挙げ句の果ての｢仕事と私どっちが大事？｣で、もう無理だわってなって…」
聞いてない所まで平然と話してくれた。
さすがにそのコはヤバいと思うけど、加藤さんほどのイケメンと付き合ったらモテモテで不安になりそうなのもわかる気がする。
「Aさんは…」
不意に名前を呼ばれる。
「別れちゃったんですか？あの背の高い彼氏さんと」
『へっ？』
思いも寄らぬ質問に思考が追いつかない。
確かに、半年前まで長身の彼氏がいたのは間違いないんだけど…。
「あ、急にすいません。
前に何度か彼氏さんと楽しそうに外歩いてるのとか見たことあって。でもしばらく見てなかったし、部屋に写真とかも無さそうだし。
って、ごめんなさい。
ほんと余計なお世話でしたね。若いカップルがみんなツーショット写真部屋に飾るとは限んねーし」
『いえ…その通りなんで』
加藤さんの言う通り、前はサイドボードの上にフォトスタンドがいくつか並んでた。
『別れました。半年前に…』
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まり(プロフ) - ぽ わ た す 。さん» コメントありがとうございます(*^^*)読者の方には主人公に自分を重ねて読んで頂けたら、と思って書いていたので嬉しいです(*^ω^*)これからも引き続きよろしくお願いします！ (2019年3月20日 0時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ わ た す 。(プロフ) - 初めまして！情景が本当に浮かんでウキウキしながら読んでました！主人公の自信の無い感じとか自分に重ねたり、としていましたが、本当にいい作品です！次作も読もうと思うので楽しみにして待ってます（≧∇≦） (2019年3月19日 23時) (レス) id: 1a6840d4ff (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ゆっちゃんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです(>ω<〃)〜引き続きお付き合いよろしくお願いします！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - シゲ担なんでこれ読むたびにキュンキュンしますww 他の３人のも読もうと思ってます！お疲れ様でした！頑張って下さい(о´∀`о) (2019年3月19日 23時) (レス) id: cfad8bd8ff (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます(*^^*)何回も読んで頂けてるということで、とっても嬉しいです(o´艸`)これからも引き続き宜しくお願いします。 (2019年3月2日 14時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年2月14日 0時
