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Aを抱きしめたまま、待つこと数分。

先に駆けつけたのは、先日の交番の警官だった。


その後、Aが病院で手当てを受けている間に警官から聞いたところによると、後から刑事が到着したところへちょうど帰ってきたあいつは、そのまま連行されたらしい。







全面的に協力してくれた知り合いにお礼と状況説明の電話をしてロビーから戻ると、看護師に付き添われAが処置室から出てきたところだった。


一泊入院を勧められたが、Aの希望でそのまま帰宅した。
警察の事情聴取も後日、落ち着いてからでいいらしい。









久々に俺の家に戻ったAは、ずっとエマに取られたまま。

帰ったらいっぱい抱きしめていっぱいキスして、ずっとくっついてようと思ってたのに。


「大丈夫?痛くない?」

エマを抱く腕は包帯ぐるぐるだし、顔も絆創膏だらけ。
安静にしていなくて大丈夫かと心配になる。


『大丈夫…』

大丈夫、ではなさそう。
ケガだけじゃなくて、相当怖い思いをして過ごしていたはずだ。


「俺、風呂入ってくるわ」

泣きそうになったが、Aの前で泣くわけにはいかなくて風呂場に逃げ込んでシャワーを浴びながら一人で泣いた。









「ほんと、ごめん…」

改めて、すぐに助けてやれなかったのが悔やまれる。


Aは首を横に振って、エマを下ろして立ち上がると俺に抱きついた。



『助けてくれてありがとう。もう祐也くんのとこに戻れないと思ってた』

「んなわけないでしょ。俺らはずっと一緒にいるの。これから先、絶対離さないから」


大きなガーゼが当てられた頬にそっと触れてキスする。





「疲れたな。そろそろ寝よっか」

久々にAの温もりを感じながら眠りについた。

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まり(プロフ) - おおぞらさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)次回作も引き続きよろしくお願い致します。 (2018年12月15日 9時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
おおぞら(プロフ) - 連載お疲れ様です!とても面白くて毎回楽しみにしていました!次回作が楽しみです! (2018年12月15日 8時) (レス) id: 4a9296845e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まり | 作成日時:2018年11月11日 21時

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