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「久々に飲もうって話になったんだよ。明後日の夜約束した。時間はまだわからないけど、確実に落ち合ったらすぐ連絡するから」
彼には感謝しかなかったが、明後日までAは無事でいてくれているのだろうか…あいつがマンションから離れたからってAに会えるんだろうか、と不安で頭がいっぱいになる。
でも必ず助け出して連れて帰る。
「エマ。もうすぐママ帰ってくるからね」
Aが愛用してたひざ掛けの上で俺を見上げるエマも、不安そうな顔をしてるように見えた。
―――8時に店で待ち合わせしてる。来たらすぐに知らせるから。
昼間、撮影の合間にメッセージを受け取り、夕方帰宅してからずっとスマホとにらめっこしていた。
8時5分前、すぐ行けるようにと部屋を出て1階に降りて連絡を待つ。
それから15分後…
ようやくLINEが届いた。
〈今、一人で来た〉
スマホをポケットに突っ込んでマンションを飛び出し道路を渡る。
頼む。A、出て。
向かいのマンションの最上階のインターホンを押した。
応答は無くて2回、3回と繰り返しインターホンを鳴らす。
今日も灯りが点いているのは確認済みだ。
いるんだろ？A。
急に、一方的なこちらからの呼び出しが通話状態になった。
「A？」
必死に呼び掛ける。
「A、大丈夫？そこにいるんでしょ？返事して」
『…祐也くん』
ずっと聞きたかったAの声は弱々しく掠れがちで、ほっとしたのと心配なので涙が出る。
「A。迎えに来たよ。早く出てきて」
『祐也くん。ダメだよ。早く帰って…』
思いもよらぬ言葉に一瞬戸惑う。
「A、大丈夫だから。あいつはいない。当分戻ってこない。
出てこれないなら俺が今から行くから、開けて」
Aは何も言わず、しばらく静寂に包まれる。
「A…」
もう一度名前を呼んだ時、エントランスのロックが解除されて自動ドアが開いた。
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まり(プロフ) - おおぞらさん» コメントありがとうございます(*´ω｀*)次回作も引き続きよろしくお願い致します。 (2018年12月15日 9時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
おおぞら(プロフ) - 連載お疲れ様です！とても面白くて毎回楽しみにしていました！次回作が楽しみです！ (2018年12月15日 8時) (レス) id: 4a9296845e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2018年11月11日 21時
