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あー…
やってしまった。
昨日の夜は酔ってたとはいえ、ほんとに私ってば。
残念ながら、ちゃんと記憶はある。
しっかりと身体の関係を持ってしまった。
いわゆる一夜限りの過ち、と言うやつ。
幸い、彼は私のことを知らなかった。
そして今は熟睡中。
ごめんなさい！副社長。
先に帰ります！
心の中で謝って、ホテル代をテーブルの上に乗せて足早に部屋を出た。
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「じゃあ、また来週」
「お疲れ様ー」
「ねぇ、Aさん。
来週の取引先との打ち合わせ、まさか今日みたいな変なカッコで行かないわよね？」
『…違うの着て行きます』
「ほんと、頼むわよ。
あなたのせいで営業課全体がダサく見えると困るのよ」
毎月第4金曜恒例の課の飲み会は、今回も地獄だった。
元々意地悪なお局様は、酔うと更に厄介になる。
毎回、土日の休みまで引きずる程のダメージを喰らうので本当に嫌だった。
てか…
『全然変なカッコしてないし。普通のスーツじゃん。
どうせ何着てたってケチつけるくせに』
「うん。めっちゃ可愛いと思うよ」
え？
私のデカい独り言に後ろから誰かが答えた。
『えっ、副しゃ…』
「大丈夫？なんか怒ってる？」
『い、いや。すいません…』
至近距離で顔を覗き込んでくるから、思わず後退りする。
いくら営業課の先輩に対しての事でも、会社への不満だと思われちゃうかも。
てか、なんでこんなとこに副社長がいるのよ。
「名前は？俺、祐也。
職場、この近くなの？」
あれ？
私のこと分かってない？
それはそうか。
何度かすれ違いざまに挨拶してるくらいで、まともに話したことなんて無いし。
って、ナンパですか？副社長。
『すいません、帰りますので』
バレる前に帰んなきゃ。
駅に向かって歩き出そうとした時、何故かカラオケに言ったはずの課のメンバーがこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
「あ、Aさん。まだいたじゃん」
「ほんとだー」
わー、やだ。
やっと今月の地獄タイムが終わったと思ったのに。
…逃げよう。
咄嗟に振り返ったら、思ったよりすぐ後ろにいた副社長に勢いよくぶつかってしまった。
『ごめんなさい…うわぁ』
しかも、副社長の白いシャツには私のファンデーションがついてしまってる。
『ほんとにすいません…』
「いいから、行こ」
えっ？何？
えー？
状況を全く理解出来ない私の手を引いて、副社長は目の前のビルに入って行った。
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まり(プロフ) - ダブルシュークリームさん» こんにちは！コメントありがとうございます☆これからも更新頑張りますのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^-^) (2020年9月17日 7時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ダブルシュークリーム(プロフ) - まりさんの作品大好きです！とても面白いのでいつも更新楽しみにしてます ！ (2020年9月16日 7時) (レス) id: badfa15fc6 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - さくらさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます☆更新頑張ります！ (2020年9月2日 0時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんにちは 初めてコメントをさせていただきましたが、まりさんの作品大好きでいつも楽しみに読ませていただいています。更新楽しみにしています。 (2020年9月1日 10時) (レス) id: 866f139959 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年8月25日 2時
