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あの大雨が嘘だったみたいに、翌朝の空は晴れ渡っていた。
増田さんがこんな車運転してるとこ誰かに見られたら大騒ぎになっちゃうからって一度は断ったけど、昨日の爪痕が残った帰りの山道は運転してもらって正解だったと思った。
「まさか俺がお花屋さんの車の運転席にいるなんて誰も思わないから絶対大丈夫」
増田さんは東京まで運転する気満々だったけど、さすがに途中のパーキングで交代してもらった。
増田さんをマンションまで送り届けて、車を置きに店に直行した。
なんなら少し仕事しようかと思ったけど、母が1人で暇そうにしてたからすぐに帰宅した。
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「A。良かった。やっと会えた」
何故か私のマンションの前に座り込んでいた元彼が、私を見て立ち上がる。
「またどこかに泊まりに行ってたの？
昨日は全然帰ってこないし、お店にもいなかったから」
初めてこの人のことを怖いと思った。
叔父さんの言葉が頭を過ぎる。
『何か用？
もうとっくに別れてるんだし、家にも店にも来て欲しくないんだけど』
平然を装ったつもりだったけど、多分私の声は震えてた。
「ごめん。どうしても話がしたくて」
最悪逆ギレも覚悟してたけど、元彼は急に申し訳無さそうな顔して俯くから、さっきの恐怖は気のせいだったかもって少し安心してしまった。
「これ、もし今日も会えなかったらポストに入れとこうと思って書いてきたんだけど。
読んどいて。返事はまた今度でいいから」
『え、ちょっと…』
白い封筒を一方的に押し付けて立ち去った。
なんで手紙？
でもまあ字も綺麗だし、文章書くのも上手で時々手紙くれてたなぁ…
じゃなくて。
返事はまた今度って、また来るってこと？
もう本当に勘弁してよ。
部屋に戻って手紙を読むと、なんとなく予想してた通り、またやり直したいという内容だった。
まあいいや。
次キッパリ断れば。
それでもう二度とここには来ないでしょ。
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まり(プロフ) - なつさん» コメントありがとうございます！尊敬なんて、おそれ多いです^^;これからも毎日更新頑張ります☆ (2020年7月26日 2時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 初めまして。いつもよませていただいてます。わたしも書き手ですが、まり様は内容が面白いだけでなく毎日更新もされていて尊敬するばかりです！これからも応援しています！ (2020年7月25日 2時) (レス) id: 0189702ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年7月2日 2時
