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母の経営する花屋を手伝ってるだけのしがない一般人の私が、NEWSの増田さんと知り合ったのは半年ほど前のこと。
母の弟でアパレル関係の会社を経営している叔父に連れて行ってもらった食事会に増田さんも来ていて、隣の席になった。
その時は自己紹介程度で終わったんだけど、その数日後、母に頼まれて叔父に届け物をしたら何故かそこに増田さんがいた。
「あれ?Aちゃんじゃん」
『なんで、増田さんが?』
「うちの新作、発表する前にまっすーに見せたくて呼んだんだ」
『そうなんだ…』
てか、叔父さん。
わざとこのタイミングで私にお遣い頼んだでしょ。
余計なお世話って言いたいとこだけど、ここは素直に…
ありがとう、叔父さん!
こないだの食事会だって実はそう。
私がNEWSのまっすー担っていうのを知ってる叔父さんが増田さんと私を引きあわせてくれたんだ。
「Aも服飾の専門学校出てるから、服のリメイクとか得意なんだよな?」
「そうなんだ、すげー。
こないだ話した時は花屋さんとしか聞いてなかったから…」
『いや…最近は全然ミシンとか触ってないですし…』
「でも、やろうと思えばやれるわけでしょ?
羨ましいなぁ」
増田さんに褒められるなんて、とても現実に起きてる事とは思えない。
舞い上がってるのを必死に隠して平然を装ってるけど、きっと私、顔真っ赤だったと思う。
私がまっすー担だという事は増田さんには絶対秘密。
ファンだって事知られたら急に距離を置かれそうな気がして…
だから、NEWSとかジャニーズはもちろん、芸能人とかテレビ関係にはあまり興味が無い振りをしていた。
もちろん叔父さんにも口止めしてたし。
それから3人でご飯に行った時、叔父さんの声がけで連絡先を交換した。
交換したところで実際は…なんて思ってたのに、その日帰ったらすぐに増田さんからLINEが届いて驚いた。
それからは主にファッションの話でほぼ毎日LINEのやり取りして、徐々に服屋さんで待ち合わせして一緒に服選んだり、その流れで2人でご飯に行くまでの仲に進展した。
「今、撮影来てるんだけど空き時間が結構あって。
Aちゃんちって確かこの近くだったよね…」
初めて増田さんがうちに来たのはこの電話がきっかけだった。
『良かったら、来ますか?』
部屋いっぱいに飾ってあったNEWSグッズは全て撤去して衣装ケースに詰め込んで、クローゼットの一番奥に封印した。
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まり(プロフ) - なつさん» コメントありがとうございます!尊敬なんて、おそれ多いです^^;これからも毎日更新頑張ります☆ (2020年7月26日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 初めまして。いつもよませていただいてます。わたしも書き手ですが、まり様は内容が面白いだけでなく毎日更新もされていて尊敬するばかりです!これからも応援しています! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 0189702ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まり | 作成日時:2020年7月2日 2時