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──side K──
「学校来なくなったってことは、もう絶対クロだよね、Aさん」
「ほんと怖いわ。
仲いいフリしてしれっと彼氏取っちゃうとか」
参ったな。
どんどんAさんが不利になってしまう。
かと言っていきなり話に割って入って、「Aさんはそんなことしません」なんて言うわけにもいかないし。
「来てるわよ、彼女」
「そうですか」
約束通り、Aさんが登校してくれた。
教室に来るのはまだ先だろうが、とりあえずこの1ステップは大きい。
「随分嬉しそう…」
「そりゃ嬉しいですよ。来てくれたんですから」
「それは、担任として？」
は？
どういう意味…
「もちろん。可愛い生徒の一人ですから」
職員室には入らず、社会科準備室へ向かった。
『また明日来ます』
「はい。待ってます」
全校生徒が下校する数十分前、一足先にAさんは帰って行った。
元気そうだったけど課題はほとんど手につかないみたいだった。
まぁとりあえず今日は来てくれただけで十分。
しかも午後までいてくれたし。
「来たんだって？A」
「ああ。
これ、1枚だけ終わったみたい」
国語教師の加藤に、Aさんが唯一手を付けたプリントを渡す。
「しっかし、いくら高校生でも男女のトラブルってめんどくせーな。
ん？高校生だから、か？」
Aさんは完全にとばっちりなんだけどなぁ。
どうしたもんか…
机の上のスマホが震える。
SMS？
Aさん…
─────────────
明日、先生は何時間目に授業があるんですか？
─────────────
今まで一方通行だったメール。
Aさんから来たのはこれが初めてだった。
「えーと、明日は…」
─────────────
2、3時間目以外は授業入ってます。
─────────────
時間割を確認して返信すると、またすぐに返事が来る。
─────────────
じゃあ明日は2時間目に登校してもいいですか？
─────────────
それは、俺が準備室にいる時にってこと？
まさか今朝白石先生に何か言われた、とかじゃ無いよね…
「なぁ…」
加藤がさっそく採点を終えたAさんのプリントを差し出してきた。
「あ、ありがとう」
「Aってさぁ、小山さんのこと好きになっちゃったりしねぇのかな」
「は？」
加藤からの予想外の言葉に、メールを打つ手が止まった。
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まり(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます(*^^*)おかしな終わり方しちゃってすいません(^^;他の作品も読んで貰えたら嬉しいです。 (2020年4月27日 2時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 初めて作品読ませてもらいました！続き気になりすぎてコメントしちゃいました！機会があれば二人の今後見たいです！他の作品も読ませてもらいます。これからも頑張ってくださいね！応援してます！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: a45e33d20f (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» いつもありがとうございます。おかしな終わり方してしまってすいません(`-д-；)次作もぜひよろしくお願いします！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
彩耶(プロフ) - 完結おめでとうございます。今作も楽しかったです！続きも気になりますね…次作も楽しみにしています (2020年3月25日 10時) (レス) id: 357029ce8a (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩芽さん» ありがとうございます。全部読んでくださってるなんて、嬉しいです(*^^*)これからも更新頑張ります！ (2020年3月17日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年3月12日 3時
