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移動教室の後、またしても机の中身が散乱していた。
「またか…」
角田くんが駆け寄ってきた。
「そういえば朝練の時、靴を見つけたんだ。
Aさんのか分からないからとりあえず部室で預かってるんだけど、昼休みにでも確認してくれる？」
一体どこにあったんだろう。
そもそも角田くんて何部だったっけ…
でも靴落とす人なんていないだろうし、多分私のだよね。
『わかった。わざわざありがとう』
手越くんにはちょっと遅れる旨をLINEしておいた。
昼休み。
角田くんの後をついて行くと、グラウンドの隅にある外の部活の部室が並んでいるエリアにやってきた。
え…
その一番端の今は使われてないはずのサッカー部の部室の中に入っていく。
角田くんてサッカー部だったっけ…
てか、部室は自由に出入り出来るの？
待って。
朝練？なんてあるはずないよね。
「何してるの？早く入りなよ」
角田くんが部室から顔を覗かせて手招きしてる。
そっと中を覗くと、部室の中はほとんど物が無くてがらんとしていた。
「ほら。早く」
おかしいと思ったとほぼ同時に、強い力で中に引き入れられる。
『ねぇ、靴は？』
「もう手越とは別れた？
俺のとこくる気になってくれた？」
『何言ってるの？…やっぱり戻るね』
怖くなって外に出ようとすると、手首をがっちり掴まれた。
そのまま後ろから抱きつかれて、全身に鳥肌が立つ。
『やだ。離して』
「離さない。手越のとこ行こうとしてるんでしょ？」
屋上で待ってる手越くんの姿が脳裏に浮かぶ。
『行くよ。私が好きなのは手越くんだもん』
「A」
扉が勢いよく開いて、手越くんが飛び込んできた。
「お前、何してんだよ」
見たことない怖い顔して、私から手を離した角田くんに掴みかかる。
今にも殴りそうな勢いだったから、慌てて止めた。
『ダメだよ、手越くん。
私は大丈夫だから。…屋上行こ？』
手越くんからふっと力が抜けたと同時に角田くんは部室から出て行った。
「大丈夫？」
顔を覗き込んできた手越くんはさっきの怖い顔じゃなくいつもの手越くんで、安心したと同時に涙が出てくる。
『ありがとう。来てくれて…』
手越くんの顔がぐっと近付いたと思った次の瞬間、キスされてる事に気付いた。
「俺も、好きだよ。Aちゃんのこと」
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
