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もちろん、あれだけで終わる訳がなかった。
放課後、ローファーが無くなっていた。
周辺を探してみてもやっぱり無くて、
「どうしたの？もしかして、靴無いの？」
またしても角田くんに変なところを見られてしまった。
「大丈夫？一緒に探すよ」
頷きかけたけど、そこに栗原さんがやってきて
ハッとする。
B組ホームルーム終わったんだ。
手越くんが来ちゃう。
『いいの。急いでるから今日はこのまま帰る』
手越くんと校門前で待ち合わせして一緒に帰る約束をしていた。
だけど、手越くんにこんなこと知られたくない。
上履きのまま外へ出ると、後ろから腕を掴まれた。
「待って。じゃあ俺の貸すよ。部活用とで二足あるから」
せっかく角田くんはそう言ってくれたけど、首を横に振る。
『ありがとう。でも本当に大丈夫だから』
そのまま足早に校門を出て、駆け足で駅まで向かった。
そうだ。
手越くんに言ってない。
電車に乗ったところでようやく思い出してスマホを取り出すと、着信が何件も来ていた。
Aごめん。急に用事を思い出して。
LINE送ったはずだったんだけど送れてなかったみたい
また嘘をついた。
こんなに嘘や隠しごとばっかりで仲良くなりたいとか、もっと一緒にいたいとか、有り得ないよね。
結局、バイト先にも嘘ついて仮病を使ってバイトにも行かなかった。
次の日は学校も休んだ。
また何かされるから、ではなくて手越くんと顔を合わせづらいから。
本当の自分を隠して手越くんと関わろうとする自分に嫌気がさしていた。
.
「ねぇ、ちょっと」
翌日。
このまま不登校になるわけにもいかず、意を決して学校へ向かうと、駅で栗原さんに声をかけられた。
「あんたさぁ、私から祐也とったくせに何中途半端な付き合い方してんのよ」
『え…付き合ってな…』
「ちゃんとLINE返してんの？祐也、昨日一日中、授業中もスマホとにらめっこだったけど。珍しくずっとしかめっ面で。
もっと頼ってやりなさいよ。そんな事で離れていくようなやつだと思ってんの？
もう祐也にあんな顔させないで」
早口で一気にそう言うと、栗原さんは駅の出口へ向かって行ってしまった。
もしかして、応援してくれてるの？
あれ以来電源を切ったままだったスマホを起動させる。
手越くんから心配する内容のLINEがたくさん来ていた。
Aごめんね。今日は学校行くから。
お昼、屋上でお話出来るかな
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
