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「そろそろ寝よっか」
深夜のバラエティ番組を観て、手越くんがゲームしてるのを見学してたら中々の時間になっていた。
いつもは酔っ払った母が立てる物音と声を聞きたくなくて、さっさとイヤホンで音楽を聴きながら寝てしまうから、こんな時間まで起きているのはかなり久しぶりだった。
「ごめんね、狭いけど…」
手越くんがベッドの掛け布団を捲る。
「Aちゃん奥行って？」
一緒に、寝るの？
考えてみれば誰かの家に泊まったことなんて無かった。
そうか。
泊まるって、一緒に寝るんだよね。
ドキドキしながらもベッドに入って壁側に寄ると、灯りが消えた。
壁側を向いて横向きになると、ベッドに入ってきた手越くんの腕がお腹の辺りに回された。
「おやすみ、Aちゃん」
絶対眠れる訳がないと思っていたら、歩き疲れていたのかそれとも流石に遅い時間だからか、不思議と眠気が襲ってきた。
背中に伝わる温もりが安心感をくれて、バクバクしていた心臓が徐々に落ち着きを取り戻す。
こんなに静かな環境で眠るのはいつぶりだろう。
結局、外が明るくなるまでしっかり眠ってしまった。
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そのまま動かずに寝ていたのか、一度離れてまた戻ったのか、眠りについた時と同じ体勢のまま目を覚ました。
背中の温もりと身体に感じる程よい重みが、相変わらず心地いい。
今何時だろう…
時間を確認したいけど身動きが取れない。
どうしよう。
動いたら手越くんを起こしちゃうよね。
結局動けないまま待っていたら、
「Aちゃん？もしかして起きた？」
私を抱えていた腕が解かれた。
え、起きてたの？
恐る恐る後ろを振り返ると、手越くんが私の髪をそっと撫でた。
「おはよ、Aちゃん」
『…おはよう』
「よく眠れた？」
『うん…って、えっ』
手越くん越しに時計が見えて慌てて飛び起きた。
「おっ。どうした？」
『どうしよう。もうこんな時間…』
これから家に帰って制服に着替えて…
どう考えても遅刻だ。
『手越くんももう準備しなきゃだよね』
「待って待って」
ベッドから下りようとしたら腕を掴まれて、そのまま手越くんの膝の間に座るような体勢になってしまった。
「ねぇ、今日はこのまま学校サボっちゃわない？」
耳元で響く甘い声に、身体の力がふっと抜けた。
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
