ΨBootis☆Y☆ (ページ18)

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「A？なんで東京にいんの？」

と言うより、なんで俺のマンションに？

『こっちに戻ってきたの』

「え？聞いてない」

『ビックリさせようと思って黙ってた』

「マジで？ほんとにびっくりなんだけど…」

『サプライズ成功だね。
これからは毎日一緒にいられるよ、祐也…』

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「この飛行機は、ただ今からおよそ20分で羽田空港に到着します…」

もう着くの？

だいぶ長いこと寝てたみたい。

それにしても、めっちゃ幸せな夢を見た。

正夢だったりして。

マンションに戻ったらAがいつの間にか先回りしてて…

さすがにそんなわけないか。

いずれにしろ、着いたらすぐに連絡したい。

時差は…

大丈夫、多分起きてる。

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スタッフ達とは空港で別れて、タクシーに乗り込んだ。

家に帰るまで待てなくて、LINEを送ろうとアイコンをタップする。

あれ？おかしいな。

いくら探してもAの名前が見つからない。

絶対どこかにあるはずだけど、どうしても見つけられない。

じゃあ、メールにすっか。

タブレットから東京に着いた旨のメールを送る。

数秒後、エラーメッセージが帰ってきた。

なんで？

胸がざわつきだした。

だって、1度送った履歴から送ってるもん。
アドレスは間違ってない。

思い切って電話をかけてみる。

─おかけになった電話は、現在使われて…

「なんで…」

国番号とか、掛け方も間違ってないよな…

「何かありました？」

思わず漏れた言葉に運転手が反応した。

「いや、なんでもないです。大丈夫です」

とりあえず家に着いてからちゃんと連絡し直そう。

全く落ち着くことが出来ないまま、とりあえずスマホとタブレットは一度バッグにしまった。

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A。

なんでだよ。

家に帰ってから改めてありとあらゆる方法でAへの連絡を試みたけど、どれもダメだった。

俺が飛行機乗ってる間にAに何があったのか、それを知ることすらできない。

空港で｢ちゃんと付き合おう｣って言ってから、毎日連絡しようとか来月行けるかもとか、この短時間で俺なりにAとのこと色々考えてたのに。

こんなことってある？

外国帰りでやることは色々あったけど、何もする気になれずそのままベッドに倒れ込んだ。