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いや。さすがに私だけでもシングルに…
そう思ったのに、
「いいじゃん。せっかくだし、一緒に泊まろうよ」
本日若干強引モードの加藤さんはサッとサインして、鍵を受け取ってしまった。
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『じゃあ、私こっちのお部屋使いますね。
夜ご飯、食べに行きましょうか』
「急だな。ちょっと一休みさせてよ」
部屋が豪華過ぎることも、加藤さんと二人きりという事も全てが落ち着かなくて、とりあえず1回外に出ようとしたけど未遂に終わった。
ソファに身を投げ出した加藤さんに促されるまま隣に座ると、思った以上にふかふかで身体が沈みこんだ。
不意に、覆い被さるような体勢で顔を覗き込まれる。
めっちゃ顔近い…
『コンタクト外したんですか？』
思わず目を逸らしたら、その周りのメガネが視界に入る。
「うん。
A、メガネの方が好きそうだから」
バレてる。
というか、呼び捨て…
『…はい。好きです』
素直に認めてみたけど、まだ超至近距離から解放してもらえない。
『あの。近すぎて恥ずかしいんですけど…
ほんと、どうしちゃったんですか？今日』
「どうしたって…そりゃあ、二人きりだし。
あとはAの想像通りだと思うけど」
私の想像通り…
ダメだ。
心臓持たない。
「ねえ。メガネの俺が好きなの？」
『確かに、メガネかけてるのいいなって思いましたけど。メガネ限定ってわけでは…』
もはやここまで言ったら、加藤さんが好きって言ってしまった方がいいのだろうか。
「好きだよ」
と思ったら、加藤さんから言われてしまった。
加藤さんの気持ちは前から聞いていたけど…
やっぱり私もちゃんと言おう。
『私も、好きです』
「やった。キスしていい？」
急…。
『そんなこと、聞かないでください』
「じゃ、好きにさせて貰うわ」
もはや、いつもと違う加藤さんに驚かなくなってきた。
ぎゅっと目を瞑ると、唇に温かい感触が降りてきた。
「てか、まさか本気でそっちの部屋で寝る気？」
加藤さんが私が荷物を置いた奥の部屋を指差す。
『こっちにします』
メインの寝室を指差すと
「だよね。
よし、さっさと飯食いに行くか」
だから急だって。
加藤さんに続いて立ち上がる。
「今後とも公私共によろしく。
とりあえず、東京に戻るまでに敬語辞めんのとシゲって呼ぶの。これ絶対ね」
悪戯っぽく笑った彼の唇が再び重なった。
end.
終わり
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まり(プロフ) - ミルフィーユさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年8月1日 21時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィーユ - 素敵な作品ですね♪ (2019年8月1日 11時) (レス) id: afdbcff378 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ゆっちゃんさん» コメントありがとうございます(*^^*)心臓にお気をつけてw今度ともよろしくお願いします☆ (2019年7月30日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - 二通りの結末を書いて下さって感謝です！シゲちゃんの方なんてもう心臓に悪いですww (2019年7月30日 0時) (レス) id: 437531487c (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» いつもありがとうございます！このパターン、どうかなーと不安に思いながら書いてましたが、そう言って頂いて安心しました。これからも更新頑張ります☆ (2019年7月27日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年7月25日 1時
