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次に加藤さんと会ったのはサイン会当日だった。
だいぶ早めに着いたのに、新幹線の改札前の待ち合わせ場所には既に加藤さんの姿が見えた。
『おはようございます。お早いですね』
駆け寄ると本を読んでた加藤さんは、ゆっくりと顔を上げる。
あ、今日はメガネ…
心臓がドクンと音を立てた気がした。
「Aちゃんこそ、だいぶ早めじゃない？」
『遅れちゃいけないと思って…
今日はメガネなんですね』
「ん？ああ、あとでコンタクトに変えようとは思ってるけど。
そんなことより、今日はいつもと雰囲気違うね？」
『そうです、かね？』
といいつつ、髪を下ろして普段は付けないアクセサリーつけて、意識的にいつもよりオシャレしてきたのは事実なんだけど。
「ん。可愛い」
『えっ』
急な一言と優しい笑顔にまんまと撃ち抜かれて一瞬フリーズしてしまったおかげで、数秒間ばっちり目が合った。
顔が熱くなってきて、飲み物を買ってくるというベタな言い訳でその場を離れた。
｢可愛い｣とか、くしゃって笑うとか、反則だよ。
それとも、加藤さん×メガネにやられてしまったんだろうか。
どっちにしろこれから2人で遠出して1泊とか、心臓が持たない気がしてきた。
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「つーか、席の取り方！」
加藤さんが思わず突っ込むのも無理は無い。
手越さんが手配してくれた新幹線の座席は、AとC。
つまり、3人がけの窓側と通路側の席だった。
自分の分はキャンセルしたって言ってたけど、よりによってこの真ん中の一席をキャンセルしたんだ。
「まぁ、手越の場合、わざと真ん中空けたのと、何も考えないで1つキャンセルしたのとどっちも考えられるな」
『そうですね…』
先に加藤さんが窓側に座り、一席空けて私も座る。
平日の新幹線は半分以上が空席で、案の定発車してしばらくしても、私達の間に誰かが来る気配は無かった。
「てか、詰めれば？なんか逆にこの空間落ち着かねーし」
『あ、はい…』
言われるまま隣りに移動すると、
「眠いんだわ…」
メガネを外した加藤さんは、頭を傾けて私の肩にもたれかかってきた。
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まり(プロフ) - ミルフィーユさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年8月1日 21時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィーユ - 素敵な作品ですね♪ (2019年8月1日 11時) (レス) id: afdbcff378 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ゆっちゃんさん» コメントありがとうございます(*^^*)心臓にお気をつけてw今度ともよろしくお願いします☆ (2019年7月30日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - 二通りの結末を書いて下さって感謝です！シゲちゃんの方なんてもう心臓に悪いですww (2019年7月30日 0時) (レス) id: 437531487c (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ウィローさん» いつもありがとうございます！このパターン、どうかなーと不安に思いながら書いてましたが、そう言って頂いて安心しました。これからも更新頑張ります☆ (2019年7月27日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年7月25日 1時
