51:特待生ちゃん ページ5
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気まぐれで助けたキャバ嬢がAの顔を覗き、これでもかと目を大きくさせた。
AもAでやらかした、と今更ながら少し後悔する。
｢Aって...あなた、鬼舞辻Aちゃん？｣
｢え、知り合いかい？A｣
『まぁ、ね』
まぁ知り合いだから助けたんだけど
彼女は中学のーー鶺鴒女学院で三年生の時同じクラスになった同級生だ。鶺鴒女学院に通うお嬢様が何故こんなところでそんな格好してるのかは問わないが。
『あー...なんかごめんね』
｢ううん...助けてくれてありがとう。そちらの方は彼氏さん？｣
『ちがーーー......』
｢そうだよ〜俺は童磨。俺のAが昔世話になったね。殴られた所、大丈夫かい？こんな綺麗な顔に傷をつけるなんて...｣
『同じセリフを一日で何回吐くんだお前は』
え？え？と、困惑している元同級生に説明する。思わぬ誤解は後々面倒くさい
｢この人は私の太客で...今日もたくさんお金を落としてくれたの...｣
『でもキャバクラってそーゆーモンでしょ？今日はもう帰んなよ。ホラ、童磨』
｢ハイハイ...人使い荒いんだからもう！
ーーーこれだけあれば足りるよね？今日はもうゆっくりおやすみ｣
｢！！？...こんなに沢山......貰えません！｣
『いいから貰っときなよ。確か下に弟と妹が二人いたよね？』
｢うっ......確かにそうだけど...でも...｣
｢大丈夫だよ。好きに使ってね。返さなくていいから｣
『下の子は大切にしなよ。特待生ちゃん』
100万のピン札を二束彼女に渡し、夜の繁華街を抜ける。よくよく思い出してみれば確か彼女は成績優秀者のため特待生として鶺鴒に入学した気がする。
特待生だから学費も免除されるし、成績を維持すれば大学も学校が手配してくれる為、かなり支持率が高かった筈だ。
ま、私はもうやめたから知らんけど
『ねぇ童磨』
｢駄目。Aのことだから絶対問題起こすでしょ。(ーーー前にもこんな会話したなぁ...)｣
『まだ何も言ってないのにー(既視感)』
別にね、キャバ嬢を体験しようなんてら思ってないの。遊郭とは違うんだよそんな安い女にはならないわ
ーーーってことで今回は大人しくしてたの。偉くね？なのになのになのに！！！
『
｢A、遅くなる時はいつも連絡しろ、と言ってるだろう｣
『ごめんなさい...(めっちゃ怒ってる)』
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しゃんぷー猫猫(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます。長い間手をつけれない状態が続きましたがゆっくり更新していきたいと思っています。今年中には必ず更新するので、それまで待っていただけたら嬉しいです。 (2020年11月27日 19時) (
レス) id: 132edadeec (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - はじめまして、鬼舞辻ちゃんのお話最初から全部見させて頂きました。とても面白かったです！此方の作品の更新はもうしないのでしょうか…？とても素敵な作品なのでもしよろしければ更新お願い致します！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 866cd439ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり。 | 作成日時：2020年7月24日 1時
