76:理不尽の極み ページ30
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｢───お久しぶりです、無惨様。ご兄妹共々、息災で何よりです｣
｢そう固くなるな。Aの言った通り、普通にして構わん｣
いや、それは無理だろぉお
普通にしていい、と元上司は言ったが絶対に無理である。変な態度をとれば梅諸共どんな目に会うか分からない。
｢堕姫の方は...今は梅と言います｣
｢知っている。三年の謝花妓夫太郎に、一年の謝花梅。お前の学年には猗窩座と獪岳もいるな？｣
｢左様で...あの、御用とは｣
｢何だ？用がなければ呼んではならないのか？｣
｢！！......いえ。消してそのようなことは！｣
今までが平和過ぎてしくじった。この緊張感は心臓に悪い。思考を読まれないのが僅かな救いだ。
｢ふん、妹の方はいつまでたっても頭が足りないが...お前、あの指輪を見て何を思った？｣
Aと瓜二つの鋭い眼光が妓夫太郎を見据える。消して彼女のような穏やかな瞳ではないが
｢...夫婦になる、といーーー｣
｢貴様、私に虚言を吐くのか？｣
｢！......Aとは、その...｣
途中まで口にした所でこの前思った事は飲み込んだ。目の前の男は不確実を嫌う。疑いから確定に変わるまで口に出さないのが吉だ、と考えたが無理だった。
｢言え｣
｢Aとは、実の...兄妹ではない、と 考えた所存です｣
妓夫太郎の返答に無惨は僅かに目を釣り上げた。不味い、と妓夫太郎は構えようとしたがその前に無惨が笑った為、唖然とし、戦意喪失した。
｢くっ、ふっ！...お前はめでたい思考をしているな。あの馬鹿とは違う｣
｢お、お気に召されて何よりです...｣
どこに笑う要素があったのか分からなかったがとりあえず機嫌が悪くならなくてよかった。あの馬鹿とは恐らく童磨のことだろう。変化なしかあの人
｢そこまで頭が回るなら良い。なら、何をすべきか分かっているな？｣
｢はっ。勿論でございます｣
｢それでいい。全く、教師といい生徒といい、面倒な奴らだ。その上理事長は産屋敷だと？向こうの出方次第でこちらも然るべき行動をーーー......｣
なにやら物騒な発言をしているが疑問が一つ。以前、Aには聞いたが兄の方はどうなのか。聞いてみるのも良いかもしれない。
｢あの、無惨様。一つ質問が｣
｢なんだ｣
｢(え、いいのか？)...何故、Aをキメツ学園に？｣
妓夫太郎が問うと、こいつは馬鹿なのか？という顔をされた。理不尽過ぎる
｢Aの望みだからだ｣
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しゃんぷー猫猫(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます。長い間手をつけれない状態が続きましたがゆっくり更新していきたいと思っています。今年中には必ず更新するので、それまで待っていただけたら嬉しいです。 (2020年11月27日 19時) (
レス) id: 132edadeec (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - はじめまして、鬼舞辻ちゃんのお話最初から全部見させて頂きました。とても面白かったです！此方の作品の更新はもうしないのでしょうか…？とても素敵な作品なのでもしよろしければ更新お願い致します！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 866cd439ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり。 | 作成日時：2020年7月24日 1時
