月末の彼氏-2- (ページ10)

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最後の手段ページ10

北人 side

自分でもなんでそう言ったのかわからない

ただなんとなく

ボッロボロに泣いて弱ってるAを見てたら
守りたいとか、そんなの通り越して愛してあげたいって思った

壱馬とは違うけど

俺だってAのこと愛せる

Aなら愛せる

『本気？』

北人「本気。Aが俺を壱馬だと思えばAの欲は満たされるし
　俺はAが好きだから抱けてうれしい。一石二鳥じゃん？」

『でも、』

北人「いいじゃん、やろうよ」

『……』

北人「久々やりたくない？あの感覚、かんじたいっしょ？」

『…それはそうだけど、でもっ』

北人「あー嫌ならいいよ、別に無理にやらなくても」

『……』

北人「壱馬以外の誰かとやることで、少しでも前に進めたらいいなぁって思ったんだけど。嫌ならいいよ」

『…ま、まって…！』

北人「なに？」

『…やる』

そうだよ、その言葉

それを待ってたんだよ

北人「後悔しないの？」

『…するかもしれない、けど、でも前に進みたい』

北人「大丈夫。俺が進めてあげる」

ベッドにそっと優しく押し倒して

キスをすればもう

Aは前に進めるはず

弱ってるAをもとに戻す

これが最後の手段