教えて【角名倫太郎】 ページ3
高校2年生になってから出来た念願の彼氏。
お相手は稲荷崎高校が誇るバレー部の角名倫太郎。話によるとスタメン、らしいのだが、私は見に行ったことが1度もない。
正確に言えば、見に行きたいけど誘われないし、いつやってるのかわからないのだけど。
今日はそんな彼との初デート。私服で出かけるのはドキドキしたし、前日の夜にファッションショーを開催した。
1番お気に入りの服を着て、待ち合わせ場所に行くと、角名くんが「いつもよりかわいい」と褒めてくれたので私のテンションは最高潮。
今ならなんでも出来そうだった。
「A、クリームついてるよ。」
「ん?あ、ありがと。」
一休み、と入ったカフェで角名くんと駄弁る。
前のテストがどうだったとか、部活がどうだとか、前の双子の喧嘩は凄かったとか、キャプテンが怖いとか、話していると私の知らない角名くんがわかってくる感じがして嬉しかった。話を聞くのは好きだ。
パフェの真ん中辺りにあるイチゴを食べながら私はふと思ったことを口に出す。
「私、なんも知らん。」
「なにが」
「角名くんのこと、なんにも知らんねやって今思った」
話していれば話すほど知りたい欲は高まっていく。
好きな食べ物、嫌いなもの、誕生日、血液型、バレーをしている姿…
「なあ、次の試合いつ?」
「いきなりどうしたの?
1週間後に練習試合あるけど…」
「私、それ行く!」
「え!?」
明らかに困惑している角名くんをおいてけぼりにして勝手に話を進めているが、私はそうと決めたら突き進むタイプ。有言実行、1番好きな四字熟語だ。
角名くんは好きじゃなさそうだけど。
「私、知りたいねん。角名くんが好きなこと。
バレーのルールもチューペットはどうしたら綺麗に割れるかとか、1番知りたい角名くんのバレーをしてる姿も知らん」
「やからさ、角名くん」
"教えて"
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶(プロフ) - は、はじめまして!コメント失礼します!え、えっと、大耳.銀島.赤木の3名のお話を多めに入れて頂けたらなと思っています!できる範囲で大丈夫です!よろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年5月4日 9時) (レス) id: 06c6f8d806 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:328 | 作成日時:2019年9月25日 22時