【暗殺教室】君との高校生活２【渚】 (ページ42)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:1,823 hit

89時間目ページ42

〜沖奈side〜
大｢で、実際どうなの?｣
朋｢茜ちゃんは神木で、彩は菊池、かな｣
沖｢菊池君!あんまり話す機会なかったけど、どんな人なの?｣
神木君は同じ学級委員だからよく話すけど、菊池君は体育祭の時少し話したぐらいだったからなぁ。
朋｢んー口が悪い｣
沖｢え?｣
夏｢印象悪くならない?それ｣
思わず、オムライスを食べていた手を止めた。茜ちゃんも苦笑いぎみだ。
大｢クラスの中でも頭良いよね｣
朋｢そうそう。彩が文系なら、菊池は理系。特に理科は凄いよ。中学の時もほぼ首位だったし。だから彩はよく菊池に勉強教えてもらってたよね｣
大｢へぇ、そうなんだー｣
わぁ、美帆ちゃんがすごくにやにやしてる。対する彩ちゃんはさっきからずっと机に伏せてる。けど、耳赤いんだよねぇ。
自分も先程まで同じ境遇だったことを忘れ、他人事のように見ていた。
彩｢うぅ、恥ずかしいなぁ｣
顔を上げた彩ちゃんの顔は恋する乙女のそれであった。
朋｢ぶっちゃけ、菊池のことどう思ってるの?｣
彩｢う……き、嫌いではないかな｣
おぉ、この感じは……
他の皆も同じことを思ったのか、ワクワクしたような顔で彩ちゃんをじっと見ている。
彩｢だぁーッそうだよ!皆が思ってる通り好きだよっ｣
真っ赤な顔をした彩ちゃんが、顔を上げて観念したように叫ぶ。
沖｢お、落ち着いて……｣
夏｢な、なんかごめんね｣
彩｢そういう茜ちゃんはどうなの!?｣
夏｢私!?｣
あ、飛び火した。
茜ちゃんは急なことで、驚いている。
夏｢うーん……難しいなぁ。いまいち分からない。そもそもそういう対象として見たことないし｣
取り繕うとしているようには見えないし、本当に神木君を意識したことないんだろう。でも、神木君は茜ちゃんのことどう思っているんだろう?少なくともただのクラスメイトとは思ってないよね。
あーでもなんか拗れそうだなぁと結論づけて、食べ終わったオムライスの皿の前で手を合わせる。
沖｢ごちそうさまでした｣
大｢あ、私も食べちゃお｣
彩｢私もっ｣
まだ食べ終わっていない美帆ちゃんと彩ちゃんは再び食べ始めて、いつの間にか食べ終えていた朋花ちゃんと茜ちゃんは水を飲んだり、手を拭いたりしていた。
大｢ごちそうさまでした！｣
彩｢ごちそうさま!｣
パンっと勢いよく手を合わせて、2人も食べ終えた。