【暗殺教室】君との高校生活２【渚】 (ページ21)

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68時間目ページ21

〜夏月side〜

落ちるなぁ。

なんて、自分の事なのにどこか他人事に考えている。浮く体に離れていく階段。自分が落ちると分かりきった事。打撲で済むといいなぁとも思った。
かのんちゃんに潮田さんが手を伸ばしてくれてるけど、届きそうにない。
沖｢待ッ!!｣
タッ
｢夏月さん!!｣
ダンッ
夏｢え……｣
目の前に居るのは、焦った顔の神木君。腕を伸ばし、私の体を掴んだ。
ダンダンッ
｢｢神木君!?｣｣
神｢はぁ……はぁ……はぁ……｣
夏｢な、何で……｣
息が切れるほど走ってきたの?落ちるのを分かってて私の体を掴んだの?
神｢間に……あって……良かった……｣
タッタッタッ
潮｢怪我は無い!?二人とも!｣
夏｢私はどこも打ってないけど……｣
神木君は余程疲れたのかまだゼェハァ言ってる。そしてこの状態結構気まずい。
夏｢あの、神木君そろそろ離してもらっても……｣
神｢ごめん。でも無事でよかった……｣
夏｢こちらこそ助けてくれてありがとうございます｣
神｢…………｣
神木君は、辛そうな顔をしていた。何でそんな顔をするんだろう。
｢何でこんな事やったんですか?｣
不意に冷たい声が廊下に響いた。驚いて声の主を見ると、冷えきった目で階段上を見ているかのんちゃんが居た。