【暗殺教室】君との高校生活２【渚】 (ページ19)

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66時間目ページ19

〜沖奈side〜
最近、茜ちゃんの周りで変な事が立て続けに起こってる。例えば、

｢おはよー!ってあれ?茜ちゃんシューズは?｣
｢ずぶ濡れだったからスリッパ借りてきた｣
｢え!?何でずぶ濡れ!?｣

｢ねぇかのんちゃん、私の教科書知らないよね?｣
｢え、うん、知らないよ?｣
｢全教科無いんだけど……｣
｢不味くないそれ!?｣

｢何々〜茜ちゃんラブレター?｣
｢別にそんなんじゃないよ!｣
｢どれどれ〜｣

調子乗んなブス

｢……本当にそんなんじゃなかった!｣

｢あははっ!それ本当?｣
｢本当だってー!写真だって撮ったし!｣
バシャンッ
｢え、水?｣
｢ちょッ!茜ちゃん大丈夫!?なわけないか!水浸し!｣
｢と、とにかく保健室に!｣

などなど。いやこれ変な事じゃない。明らかにいじめだ。しかも水浸しに至ってわ、彩ちゃんと私も近くにいたのに、茜ちゃんだけが濡れた。
それにもうひとつ。
沖｢神木君が茜ちゃんの近くによく居るんだよ!｣
もうそれは本当にストーカーじゃないかって思うくらい。ごめん、神木君ストーカー呼ばわりして!!
潮｢それは確かに、大変だね……でも、神木君はたまたまとかじゃないの?｣
沖｢私も最初はそう思ったんだけど、図書室に本返しに言った時とか、帰り道とかで何回も会うからおかしいと思って｣
潮｢神木君……｣
さすがに渚君も変だと思ったのか、微妙な顔になった。
潮｢でも今はそれよりも、夏月さんの方をどうにかしないと｣
沖｢私や美帆ちゃん達もおかしいって思って、先生に言おうとしたんだけど茜ちゃんが大丈夫って言ってて……｣
潮｢そういう場合の大丈夫はほとんど大丈夫じゃないよね｣
沖｢うん、だから茜ちゃんに内緒で先生に話した｣
茜ちゃん本人は大丈夫って言っても、さすがに水浸しや教科書隠しとかはいじめ案件だ。塙先生も納得して、茜ちゃんの周りを気にしてみると言っていた。先生が協力的な人でよかった。
潮｢僕もクラスの人に聞いてみるね。何か分かればいいけど……｣
沖｢ありがとう、渚君｣
潮｢いいよ、全然｣
そう言って柔らかく笑う渚君が、好きだなぁと改めて思う。
夏｢あ、ここにいた。かのんちゃん、高木先生が呼んでたよ｣
沖｢高木先生が?分かった｣
何だろ?最近多いなぁ、呼ばれるの。大抵が学級委員の仕事だけど、今回もそうかな?
潮｢あ、じゃあ僕もついて行っていい?｣
沖｢大丈夫だよ｣
夏｢こっちこっち!図書室に来てって｣
沖｢うん!｣
渚君と座っていた、椅子から立ち茜ちゃんの方へ向かう。