9時間目 ページ10
〜逆木side〜
｢で、未来はいつかのんにあの事言うの?｣
あかりがスムージーを飲みながら言う。
逆｢いつ言おうね。｣
雪｢はぁ……私が言えることじゃないけど、隠し事
は良くないよ。｣
逆｢ほんとに人の事言えない……ごめんって!｣
睨まないであかりさん!
逆｢でもさ、恥ずかしいじゃん？｣
似たような事をしているあかりなら分かるはず。
雪｢私は誇りを持っているから恥ずかしくない
よ。｣
逆｢うーん……覚悟決めるかぁ｣
逆｢自信持って。未来上手なんだから。｣
自信持って、か。一度冷静に考えてみよう。そしてきちんとかのんと向き合おう。
その後は、最近の話やドラマ、かのんと渚君の進展なんかを話していた。
逆｢そういえば、あかりはまた女優業始めるの?｣
話している最中にふと疑問に思ったことを聞いてみた。
雪｢うん、新生活が落ち着いたらまた始めようか
なって。｣
逆｢へぇー、その時は頑張ってね。色々と聞かれ
そうだしね、休業中の事。｣
雪｢あ。｣
私がそう言うとあかりは固まった。
逆｢考えてなかったんだね。｣
雪｢ど、どうしよう。大事なところ隠せばいいか
な?暗殺の事伏せれば、普通の学校生活になる
よね?｣
逆｢なるなる。｣
雪｢考えとこ｣
あかりが一旦落ち着いたところで、頼んでいたメニューが届いた。
女性｢ーーーをお頼みの方。｣
雪｢あ、私です。｣
女性｢ーーーをお頼みの方。｣
逆｢こっちでーす。｣
おぉ、美味しそう。
逆｢いただきます！｣
雪｢いただきます。｣
一口すくって食べてみる。 こ、これはっ！
逆｢美味しい。｣
雪｢だね。食べやすいし。｣
食べている最中も話題は尽きず、充実していた。
雪｢そういえば、かのんと渚の学校はどうだった
んだろうね?｣
2人ともお昼を食べ終わり、ゆっくりしていた時に、あかりが口を開いた。
逆｢デートじゃない?｣
雪｢あー、してそう。｣
逆｢今日帰ったら聞いてみるわ。｣
雪｢よろしくね。｣
逆｢じゃ、帰ろっか。｣
雪｢うん。｣
私達が去っていく時に、座っていた席に花弁が落ちた。
逆・雪(楽しい生活になるといいな)
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作者名：宵星 | 作成日時：2019年1月24日 16時
