38時間目 ページ39
〜潮田side〜
佐｢やーノート運ぶの手伝ってくれてありがとな!｣
潮｢いえいえ｣
佐久間君と一緒に理科のノートを先生まで持っていった帰り
ガラガラ
直後、目の前の保健室の扉が開いた。
潮｢?｣
｢失礼しました｣
佐｢お、晴じゃん!と……誰?｣
潮｢かのん!｣
保健室から出てきたのは、かのんと晴さん?だった。
神｢あ、颯……」
沖｢やっほー渚君｣
晴さんの方は佐久間君と知り合いなのかな?
佐｢え、みんなそれぞれ知り合いっぽい?ってか渚!｣
潮｢は、はいっ｣
勢いよく、肩を掴まれた。
佐｢お前ッ……彼女いたのかよ!｣
潮｢へっ……あぁ、うん｣
佐｢それに、噂の新入生代表挨拶の子じゃん!!｣
潮｢噂……?｣
というか、肩を揺さぶらないで……気持ち悪くなってきた……
潮｢いっ……一回落ち着いて……吐きそ……｣
佐｢裏切り者ーッ!!｣
僕の声は届いてないみたい。
ゴンッ
潮｢わっ｣
佐｢いってぇー……｣
佐久間君の頭に上から伸びる白い腕。
佐｢……何すんだよ晴!!｣
神｢落ち着いて颯、そっちの子可哀想だろ。それともまだやる?｣
佐｢ひっ｣
晴さんの黒い笑顔で佐久間君は大人しくなった。
沖｢あのー……自己紹介しません?｣
控えめにかのんが手を挙げた。
神｢そうだね。沖奈さんはこいつのこと知らないし、そっちの子も僕のこと知らないですしね。｣
沖｢何となく神木君の友達だってことは分かる!｣
今のやりとりで友達なのかな……
神｢じゃあ言い出しっぺの俺から。1年3組神木晴雪です、このアホとはいわゆる腐れ縁かな。｣
佐｢アホ言うなし……俺は1年2組佐久間颯!晴とは幼稚園の頃からの腐れ縁だな!ほい次、渚!｣
潮｢あ、うん。1年2組潮田渚です。えっと……かのんの彼氏です……」
最後の方は小さくなった。
沖｢最後は私ね!1年3組沖奈かのんです!神木君とは同じ学級委員だよ!｣
皆の自己紹介は終わった。
神｢潮田さん、名前呼びでいい?｣
潮｢うん、もちろん。よろしくね神木君｣
神｢よろしく｣
柔らかく笑う神木君。わぁ美少年。
佐｢よろしくな!沖奈ちゃんって呼んでいい?｣
沖｢おぉ、新鮮!全然いいよ!よろしくね!｣
かのんも佐久間君も結構フレンドリーだから初対面でもすぐ仲良くなってた。
そろそろ休み時間も終わるし教室に戻ろ……
ガシッ
佐｢……渚、放課後たっぷり話を聞かせてもらいたいな｣
潮｢お、お手柔らかに……」
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作者名：宵星 | 作成日時：2019年1月24日 16時
