【暗殺教室】君との高校生活【渚】 (ページ32)

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31時間目ページ32

〜逆木side〜
逆｢渚君に貸した漫画?いいよ全然。｣
夜にかのんから言われた。
逆｢にしても珍しいね、かのんが漫画読みたいなんて。｣
沖｢息抜きだよ、テストも終わったしね。｣
逆｢あ、そっか。もう終わったのか、そっちの学校は。｣
私はこれからだよー……なんてテーブルに突っ伏して言う。
逆｢えぇ、かのんはテストどうだったのー?｣
沖｢私は……うん、できたよ。｣
逆｢何その間。やだなぁテストなんて｣
やる気出ないわそんなに。
沖｢んーまぁ頑張れ。はいどうぞ。｣
逆｢ありがと。｣
かのんはココアを私に差し出しながら、席についた。
逆｢はぁー……甘っ｣
沖｢チョコレート入れたらもっと甘いよ。｣
逆｢え、入れたの?｣
沖｢入れた。ちょっと後悔してる。｣
逆｢そんなに……」
もう顔に分かりやすく出てる。逆に気になるわそれ。
逆｢飲みたい飲みたい。｣
沖｢んーどうぞ。｣
逆｢…………」
沖｢ほらね。｣
本当に甘い。でもこんなに甘くなるの?
逆｢甘すぎない、これ?分量間違えたとか。｣
かのんにココアを戻しながら尋ねると
沖｢……ちょっと待ってて。」
急ぎ足でキッチンに向かった。
逆｢おっと、まさかの……」
それを追いかけるように私もキッチンに向かう。
沖｢……チョコレート入れ過ぎてた。私、板チョコ全部入れた。｣
逆｢わぁ、倍じゃんチョコの量。｣
レシピを見て作ったのか、そのレシピのチョコの分量は板チョコ三分の一。
逆｢そりゃ甘くなるよね。てか珍しーかのんが失敗するなんて。｣
沖｢失敗くらいするよ。でもどうする?ココア｣
苦笑い。まぁ、この間違いは苦笑いしたくなる。
逆｢一応飲もう。だけど明日は甘いの食べるのやめる。｣
沖｢私もそうしよ。｣
あとは無言で飲み、片付けをしてそれぞれ部屋に帰った。
逆｢あ｣
そういえば、結局何の本貸せばいいのか聞くの忘れた。渚君に数種類貸してんだよね……。