11時間目 ページ12
〜沖奈side〜
大｢大越美帆です。動くことと可愛いものは好きです！ぜひ仲良くしてください！よろしくお願いします。｣
パチパチパチ
前の美帆ちゃんの自己紹介が終わり私の番が来た。緊張するなぁ……。
沖｢沖奈かのんです。好きなことは料理をすることで、最近は作ったものを写真に撮ったりするのが好きです。1年間よろしくお願いします。｣
パチパチパチ
沖｢ふぅ｣
自己紹介が終わったらすぐ席に座り、ひとまず深呼吸。あとはクラスの人を覚えることに集中しよう。
｢ーーーでーーーですーーー｣
｢〜〜や〜〜することが好きです。｣
しばらく自己紹介を聞いていると、ふと気になる子がいた。窓側の席に座っていて、あまり興味が無いのか、外を眺めている。その姿がとても
沖｢綺麗……｣
はっ思わず口に出してしまった。気をつけよっ
｢夏月茜です。本を読むことと音楽を聴くことが好きです。よろしくお願いします。｣
たたずまいがカッコいい。声も凛として聴きやすいなぁ。仲良くなりたい。話しかけてみようかな？その後は特に何も無く自己紹介は終わった。
塙｢じゃあ、後は各自自由にしてていいよ。｣
早速夏月さんに話しかけに行こうとした……が、
｢沖奈さん、沖奈さん!料理好きって言ってたけど、何を作るの得意?食べてみたい!｣
｢ねね、かのんちゃんって呼んでいい?｣
女の子達が話しかけて来てくれた。
沖｢うーんと最近は煮物作りとかに挑戦しているかな？名前呼びは全然大丈夫だよ!よろしくね、彩ちゃん朋花ちゃん。｣
彩｢家庭的だね〜、てか名前覚えててくれて嬉しい！｣
朋｢かのんちゃん、ありがとう!もしかして皆の名前もう覚えているの?｣
沖｢うん、一応。｣
朋｢すごーい!｣
照れるなぁ……頑張って覚えたかいがあったよ。というか皆いい子過ぎて嬉しい。
少しそこで喋って、今度こそ夏月さんに話しかけに行った。
沖｢夏月さん!｣
声をかけたらこちらを向いてくれたんだけど、その向く姿も綺麗というかなんというか……行動全てが絵になるなぁ。
茜｢……どうしましたか？｣
沖｢ただ話してみたかったの。｣
少し夏月さんは考える素振りをして、
茜｢ごめんなさい、私一人がいいの。｣
と言った。
沖｢えっ……｣
そんなの……
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作者名：宵星 | 作成日時：2019年1月24日 16時
