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大貴side









山田と話しているとドアが開いた。伊野ちゃんだ。俺は伊野ちゃんの言葉を遮り楽屋を出た。









ごめんね…伊野ちゃん。でも…今は









” 忘れさせて ”









「大ちゃん…いいの?」









「山田…伊野ちゃんのことは今は忘れていたいよ。だから………」









山田は「もう言わなくていいよ」と優しく言った。
その優しさも今の俺にはー。









「山田…ありがとうね」









俺がそう言うと山田は「いいよ」と言った。いつものキラキラスマイルで。









伊野ちゃんじゃなくて山田を好きになれば楽だったかな。今更遅いけど。
あの時ちゃんと伝えていれば良かったのに…俺、馬鹿だな。








「伊野ちゃん…」









「忘れてないじゃん…」









山田が突然口を開いたのでびっくりした。俺がびっくりしていると山田は話を続けた。









「伊野ちゃんのこと忘れたいとか、本当は思ってないんでしょ?俺…大ちゃんの” 悩み解消 ”じゃないんだけど」









「えっ」









山田そんなこと思ってたの?俺…いつの間にか山田に迷惑掛けてたなんて。
悪いと思ってるのにごめんの一言が出ない。









俺が混乱していると唇が重なった。その瞬間頭が真っ白になった。だってその相手が山田だったんだから。








「山田…」









「ごめん…ちょっと言い過ぎた。これで許して。」









すぐにいいよと言う言葉は出てこなかった。頭の中に伊野ちゃんのことはもうなかった。

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オムライス - 途中で、泣いてしまいました!更新頑張ってください! (2018年2月14日 22時) (レス) id: f5a0ee6af1 (このIDを非表示/違反報告)
miyumiyu(プロフ) - いのあり好きな名無しさんさん» 泣くほどでしたか(^。^)ありがとうございます!更新頑張ろう( ̄▽ ̄) (2018年1月31日 17時) (レス) id: 28bff0a76a (このIDを非表示/違反報告)
いのあり好きな名無しさん - 読んでて途中で泣いてしまいました〜(T^T) (2018年1月31日 14時) (レス) id: b30f81dd4d (このIDを非表示/違反報告)
アイ - 伊野ちゃんなんで…!続き気になります!! (2018年1月20日 20時) (レス) id: 4b9518a0ff (このIDを非表示/違反報告)
miyumiyu(プロフ) - いのありらぶさん» 作品読んでくださりありがとうございます!更新頑張ります! (2018年1月20日 19時) (レス) id: 28bff0a76a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メトロノーム | 作成日時:2018年1月13日 22時

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