８話「私の秘密」 ページ9
レイ「…オルゴールはゆっくり回って音を奏でる。だけど壊れたら動かない。音もでない。それと同じ」
紫原「つまり俺らの動きが遅いってことー?」
レイ「ううん。そういうわけじゃない…なんて言えばいいんだろ…ゆっくりすぎて時が止まってるみたい？じゃないな…つまらないから…？」
よく分からなくなってきた。
でも、そんな感じだ。ドラマの結末を知っていればドラマを１話から見たとして波乱があったとしても、わかっているからつまらない。という感覚と同じだ。まぁ、そのドラマのなかでも思いもよらない行動、つまり思いもしなかった事などがあれば楽しめるのだけど…
青峰「へぇ…つまらねぇか…」
あれ？なんか怒ってる…？
レイ「あーえっと…つまらないのは結果が分かってるからで、決して青峰くん達のバスケプレイが凄くないというわけでは…」
赤司「結果がわかる…？」
今まで誰にも言わないで秘密にしてきた事を言っまった。
さつき「それ、どういうこと…？」
レイ「……………昔から物事の結果が分かるの…例えば今生放送されてるバレーの試合」
そう言ってスマホから検索して動画を流す。
ちょうど今から放送されるやつだ。
レイ「この結果…〇〇チームが5点差で勝利する」
そう言って試合がどんだん進んでいく
黄瀬「え…」
さっき「うそ…」
本当に5点差で〇〇チームが勝ってしまった。
みんな驚いている。
青峰「知ってたのか…？」
緑間「これは生放送、つまり先に見て知るなどは出来ないのだよ」
黒子「本当なんですね…」
レイ「…これが私の特技。お願い。誰にも言わないで…」
どうせ信じてくれないから。悪用されたくないし変なことに巻き込まれたくもない。
黄瀬「なんでっスか！こんな凄い力((」
緑間「やめるのだよ、黄瀬。人には知られたくないこともあるのだよ」
赤司「面白い…レイ。バスケ部のマネージャーをしないか？」
レイ「……………え」
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作者名：ひとかけら | 作成日時：2023年7月16日 12時
